#485 手を繋いでくれ! ページ8
煉獄と都希の夫婦の寝室には、
シングルサイズのベッドがふたつ並んでいる。
ひとつずつ独立したベッドで、
窓際が都希で、廊下側が煉獄だ。
それは寝ている時に鬼退治の指令が来た時に
すぐに飛び起きて行けるようにだ。
その夜は、ひとりで寝たいという、
都希の希望を汲んで、
ふたりは離れて寝ている。
しかし…
「都希、手を繋いでもいいか?」
「ふぇっ!?」
都希は変な声が出た(笑)
「あ、はい、いいわよ。
じゃ、私が右手で…」
「俺が左手だな♡」
ふたりは手を繋いで仲良く寝ていた。
そんなふたりの様子は、
ある人物には丸聞こえだった。
それは善逸(笑)
「あああああ!!
なんてじれったい夫婦なんだろう!!」
いきなり布団の中で叫んだものだから
隣で寝ていた炭治郎はびっくりした。
ちなみに伊之助は夢の中だ。
「どうしたんだ、善逸?」
「いやいやいや、煉獄さんと都希さんの
会話が聞こえて来たんだけど…」
「盗み聞きはいけないなぁ」
「だって聞こえてくるんだから
しょうがないじゃないか!」
善逸は耳がいい。
その耳は人の感情すらわかるのだ。
「で、なに話してるんだ?」
「炭治郎、そこで聞くか?」
「いや、そこは気になるだろう!」
「なんてことない、ふたりで手を繋いで
寝てるらしい」
「へー、らぶらぶだね!」
「らぶらぶだけど、俺が欲してるのは
こんな軽い奴じゃないのにいぃぃ!!」
善逸が欲してるのは濡れ場だったが、
残念ながらその時は
都希は音消しのお札を使うので
無駄だった(笑)
そして、夜が明けて朝六時。
煉獄はまだ寝ていたので、
都希はそっと起きて、
洋服に着替えると、エプロンをして
台所に向かった。
すると、
「おはようございます、
都希さん!」
炭治郎がいる。
「おはよう、炭治郎くん!」
「今朝は俺がご飯を炊きました!」
炭治郎は炭焼の息子。
ご飯の水加減と火加減はお手のものだ。
♪───O(≧∇≦)O────♪
もし言葉が通じなくとも、
ふたりは夫婦になっていたでしょう。
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3月25日の20時
#486 光雄の訪問
の一話のみの更新です。
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作者名:ミーニャ x他1人 | 作者ホームページ:https://www.pixiv.net/users/8107694/illustrations
作成日時:2022年3月21日 20時