緋炎と桜花 #22【煉獄杏寿郎】【鬼滅の刃】

#328 鼻血 ページ16

煉獄は寝台からすごい勢いで降りて、
都希の足元に正座すると
土下座した。

「杏寿郎さん！？」

あまりにも早い土下座に都希は
面食らった。

「都希、俺が悪かった！！
この通り謝るから俺を嫌いに
ならないでくれ！！」

「杏寿郎さん…」

都希は乱れた肌襦袢をきちんと着ると
自分も絨毯の上に正座して
煉獄と同じ位置についた。

「杏寿郎さん、顔を上げてください」

優しく頭を撫でられて、
煉獄は顔を上げた。
都希と目が合う。
彼女は優しく微笑んでいた。

「都希…」

「私はあなたを嫌いにはなりません。
でも……」

「でも？」

「本番の時は優しくしてくださいね♡」

そんな会話をふたりをしている時。
ふたりがいる部屋に隠のれんげとつゆが
向かっていた。
れんげは具合の悪い都希のために
冷たい飲み物、つゆは都希の着替えの
洋服を持っている。
後少しで着く、という時に部屋から、

「キャーーーー！！」

部屋の中から絹を割くような悲鳴が
聞こえた。

「「何事っ！？」」

れんげとつゆは慌てて部屋に向かい、
扉の前で「失礼します！」と一言
言ってから扉をバンっ！と開けた。

ふたりの目に飛び込んだ物は、
鼻血を出している煉獄と、
それを肌襦袢の袖で押さえてる都希だった。

「何事ですか！？」

「あっ、れんげさん、つゆさん！
杏寿郎さんが鼻血を出してしまって…」

そんな煉獄にれんげは指示する。

「炎柱様、とりあえず正座して…って
してますね。そして背筋を伸ばして、
それで小鼻をつまんでください」

「こうか？」

素直に煉獄はれんげの言うことを聞く。

「そしてそのまま二十分待機です」

「わかった」

「じゃ、私はこの血だらけの肌襦袢を
脱ぐわね」

都希が肌襦袢を脱ごうとしたので
つゆが止めた。

♪───Ｏ(≧∇≦)Ｏ────♪

煉獄さん、出血多量です(笑)
初夜は大丈夫なのか？(笑)
ちなみに鼻血が出た時は小鼻を圧迫するのが
正しい止め方です。

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