緋炎と桜花 #22【煉獄杏寿郎】【鬼滅の刃】

#323 私には無理 ページ11

そして、都希は今の話を聞いて
気づいた。

杏寿郎さんのお母様はお父様の前では
常に正座、ってことー！？

いやああああ！！

私には無理ーー！！
杏寿郎さんの前で常に正座なんて
絶対無理ーー！！

でもこの時代の女の人たちは…
みんなそうなのかな！？
確か女性の選挙の参加も第二次世界大戦以降
だと習ったからこの大正時代の女性の
社会進出なんてめったにある訳ない。
いわゆるここは男尊女卑の時代…

じゃ、杏寿郎さんの前で
ゴロゴロとかダラダラとかもダメなの！？

煉獄はキラキラした目でこちらを
見ている。
帯を解くのを待ってるようだ。

…育ち、いいものね……
女の私のゴロゴロとダラダラが許して
貰えないなら、そんな窮屈な生活
送るのなら…
私は…私は……

都希は色々考えながら帯を解こうとするが、
すごく硬いので中々解けない。

「もう、れんげさんとつゆさん、
どんだけキツく巻いたのよー…」

「俺が解こうか？」

煉獄が寝台から立ち上がって
提案する。

「お願い出来ます？
苦しいのに解けないなんて
なんの拷問ですか！？」

都希の額には汗が浮かんでいた、
顔まで赤い。

「では、解くぞ」

実は煉獄は女子の帯を解いたことがない。
遊郭の遊女は自分で帯を解くし、
自分で着物を脱ぐから着物を脱がした
こともない。

「う〜ん…」

四苦八苦しながら煉獄は帯を解いた。
帯がバサッと落ちる。

「解けたぞ！」

「ありがとうございます。
ふー、やっと人心地つきましたー」

「えっ、着物の下の着物の腰にも
紐が巻いてあるぞ！？」

「はい、これは着物ではなく長襦袢です。
軽く縛ってるから解けますよ…って、
杏寿郎さん、お母様の着替えも
見たことないんですよね」

「うむ！！」

思いっきり元気に返された(笑)

「もー…じゃ、私ので見てください！」

都希は半ば呆れて着物を脱いで見せた。

♪───Ｏ(≧∇≦)Ｏ────♪

都希ちゃんは帯がきつすぎて
具合悪くなります。

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