緋炎と桜花 #21【煉獄杏寿郎】【鬼滅の刃】

#303 回復用の紙人形 ページ6

「はい。彼女は僕の優秀な教え子です。
僕はこのまま陰陽師にしたいんですが、
それは煉獄さんが危険だからと
許してくれなくて、残念です」

「そうなんですか！
それで都希さんの様子はどうですか？」

炭治郎が光雄に訊く。

「先程、寝てる部屋に会いに行きました。
なほという子に断って触診もさせて
もらいました」

「触診？」

「手首を取って脈をとってみました」

「それ、煉獄さんに見られたらまた
嫉妬してましたよー」

「とんでもないヤキモチ焼きなんですってね」

「そーなんですよ！
都希さんは俺たち的には先輩の恋人っ感じで
敬意を払ってるんですけど、
少しでも仲良くしてるだけで、もう！！」

善逸が不満そうに言う。

「まったく困った人ですね…
僕の見立てではどうやら都希さんは
精神力が切れている状態ですね。
ですから！」

光雄はサッ！と懐から一枚の
人型の紙人形を出した。

「それは？」

「この紙人形に精神力を注入しておきました。
これを都希さんの胸元に置くと、
この中に入っている精神力が彼女に移り、
すぐに目が覚めるでしょう」

「本当ですか！！
すぐに煉獄さんに…！！」

炭治郎がすぐに立ち上がろうとしたが、
それを光雄が止めた。

「今は彼は訓練中ですから、終わってから
渡しましょう。僕も見学しててよろしいですか？」

「「もちろんです！！」」

炭治郎と善逸が声を揃えて答えた。

「それにしても煉獄さん、やっぱり奥手
でしたかー。見た目はガツガツ行きそうな
肉食系に見えるんですけど」

光雄が首を捻りながらつぶやいた。

「そーなんですよー！
炎の呼吸を使うから、めちゃくちゃ嫉妬の炎は
すごいのに、好きな相手にはなかなか手を
出さないって、すごいギャップが
ありますよね！」

善逸が人見知りすることなく、
光雄と話す。

「まあ、それが彼のいいところでしょう。
あ、そろそろ訓練が始まりますよ」

♪───Ｏ(≧∇≦)Ｏ────♪

光雄は炭治郎と善逸と楽しく会話。
会話の内容は煉獄さんの奥手の話(笑)

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