緋炎と桜花 #21【煉獄杏寿郎】【鬼滅の刃】

#304 拾の型・緋炎 ページ7

ここから、再び杏寿郎の修行に戻る。
慎寿郎が杏寿郎に語りかける。

「私は炎の呼吸、拾の型・緋炎を
取得していない。
私は緋炎を呼び出すことは出来なかった。
しかし、型だけは真似事だが出来るから
見ているように」

「はい！！」

「では、行くぞ。
炎の呼吸、拾の型・緋炎！！」

慎寿郎は日輪刀を抜いた。

捌の型はは日輪刀を天に掲げ、
円を描くようにして、そして垂直方向に
振り下ろす時に炎をまとった竜が現れる。

その時の炎の色は緋色一色。

しかし、慎寿郎の炎の色は薄い赤色で
緋色ではなかった。
そして炎竜、緋炎も出なかった。

「このように私の炎の色は薄い赤色で緋色に
ならない。緋炎も現れない。
しかし杏寿郎、お前なら
緋色の炎と緋炎を出せると私は信じている」

「…はい、父上！」

杏寿郎が刀の柄に手をかけた。
見物している者たちが固唾を飲んだ。

杏寿郎の闘気が陽炎のように立ち上がる。
それは隊士たちにも、陰陽師の光雄にも見えた。
そして、

「炎の呼吸…」

少し間が開く。

「拾の型・緋炎！！」

円を描いた刀身が炎をまとった渦となり、
それを振り下ろした時に
炎をまとった竜が現れた。
その竜は東洋の竜。
その炎は緋色一色。

杏寿郎は一発目で
拾の型・緋炎を成功させたのだ。
炎竜、緋炎はしばらく宙に漂い、
そして杏寿郎の方を向いた。
その時、杏寿郎と目が合った。
しばしの間。
緋炎はまばたきを一回すると、
杏寿郎に頭を下げ、消えた。

「「わあああああーー！！」」

観客(？)から拍手喝采が湧き上がる。
これでいかに彼が隊士に慕われているかがうかがえる。

「「煉獄さーん、すごい！！」」
「キャー、お兄様、ステキー♡」
「兄上、すごいです！！」

炭治郎、善逸、蜜璃、千寿郎が
それぞれ杏寿郎に声をかける。

「ありがとう、みんな。
みんなの応援のおかげで取得出来た」

♪───Ｏ(≧∇≦)Ｏ────♪

光雄は炭治郎と善逸と楽しく会話。
会話の内容は煉獄さんの奥手の話(笑)

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