緋炎と桜花 #21【煉獄杏寿郎】【鬼滅の刃】

#301 天賦の才 ページ4

(やはり、杏寿郎は私には無い、
天賦の才を持っている。
私が何ヶ月も努力してやっと取得した
炎の呼吸、捌の型を少し発破をかけただけで
取得してしまうとは！)

天賦の才とは、
天から与えられた才能。
天から授かった性質や才能。
凡人がいくら努力しようと達成することの
出来なかったことを、いとも簡単に
達成出来る能力の持ち主。

杏寿郎は剣技の天賦の才を持っていた。
本人は気付いて無い。

(それを私はくだらない劣等感と
瑠火を失った悲しみで潰してしまうところだった。
いや、都希さんがいなければ
永遠に失ってしまっていたかもしれん。
なんて私は愚かなんだろう……)

慎寿郎は自分の行いを心から反省した。
そして、息子に話しかける。

「杏寿郎」

「はい、父上！！」

「捌の型が出来れば、陸、漆の型は
練習すればすぐ出来る様になる。
後は拾の型・緋炎だ」

「はい！」

ここから拾の型、緋炎の話を慎寿郎がした。

これは戦国時代、ご先祖の煉獄柚寿郎が
生きていた時代。この辺りに
【緋炎】という、炎を操る竜が住み着いた。
その竜は毎年十六歳以下の女子の生贄を
要求してきた。そうしなければ村人は皆殺しだと。

討伐を頼まれたは当時の炎柱の煉獄柚寿郎。
そして炎には水が強いということで、
水柱がつきあわされた。
当時の陰陽師の賀茂家当主も
援護係としてつきあわされた。
二人とも柚寿郎の熱意に負けた(笑)

柚寿郎はその生贄の女子、
桜花(おうか)の巫女の桜野瀬希玲(おうのせきれい)に一目惚れした♡(うおい)
それで討伐に成功したら結婚してもらう約束を
してもらい、見事【緋炎】を討伐。
【緋炎】は柚寿郎を主と認め、
肉体を捨てて、彼の日輪刀に宿った。

そして、現在(大正時代)。

「…と、言う訳で、拾の型・緋炎は
緋色一色の炎竜・【緋炎】を呼び出し、
鬼を斬る技だ」

「桜花の巫女に一目惚れ…
なんだか人ごとじゃないみたいです…」

♪───Ｏ(≧∇≦)Ｏ────♪

緋炎は人喰い竜の名前でした。

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