告げる別れ ページ4
「ぅ……」
ソファの上で身体を震わせて泣くAの横で、キングリーは腰掛けてタバコに火をつけた
キングリー「次元 次元……ずっとそう言っていたな」
Aの髪を乱暴に掴み顔を上にあげる
キングリー「次元大介、お前の恋人か?」
涙を堪えながら首を振ると髪が離されソファに再び寝転がる
腕に巻かれた拘束が、先程の行為で解けていたが
抵抗する体力も残っていなかったAはその手をボーッと見つめた
キングリー「こんなになった女を、次元大介はまた愛してくれるだろうかな」
その言葉に、じわりと涙が浮かぶと身を縮めた
「もぅ……やめ て」
動かす度に痛む身体は悲鳴をあげていた
キングリー「恨むならお前の先祖を恨むんだな」
キングリーは腰から鉄製の手枷を取り出すとAの腕にはめた
手首に重みを感じるとその腕が頭の上で纏められてキングリーが再び覆いかぶさった
「ひっ……ッ」
キングリー「1度も2度も、変わらないだろう?」
その言葉に絶望すると
Aは心の中で次元に何度も何度も謝った
キングリーが持った煙草を灰皿に押し付けると
ジュッという音が何かの合図のように聞こえた
「さよ…… 、なら」
そして、もう会えないであろう彼に
別れを告げるのだった
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たえ(プロフ) - 次元カッコイイです!小説すっごい面白かったです。番外編期待してます! (2019年12月22日 18時) (レス) id: 19d0561e97 (このIDを非表示/違反報告)
リオ - やってくれましたねぇ!!次元大好きです。ななこさんの小説、本当に良かった〜!また作ってくださいねっ! (2019年8月28日 22時) (レス) id: bc7a5e9a20 (このIDを非表示/違反報告)
エレン(プロフ) - いちごだいふくさん» いやぁこちらこそこんな感じで良かったですかねぇ……尊い (2019年8月27日 20時) (レス) id: ac6c3bd1ce (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふく - いやぁ、まじありがとうございますm(_ _)m次元尊い (2019年8月27日 19時) (レス) id: ecd32e4b78 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふく - ありがとうございます笑笑 (2019年8月25日 20時) (レス) id: ecd32e4b78 (このIDを非表示/違反報告)
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