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弱々しいその手を ページ6

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昨日、無惨が笑った。
最初はいつも通りだった。いつもみたいに、私が一方的に話して無惨がたまに返事をする。今日もそれで終わるんだろうなと思っていた矢先にだ!

無惨が笑った!

余りにも衝撃的過ぎて、思わず涙が出た。だってあの無惨だよ!?何度も言うけどあの無惨が!!

私の話し、そんなに面白かったのかなあ?でも大して面白い話しはしてない気がするけどなあ。まあ結果的に無惨が笑ってくれたからいっか!

今日も無惨を笑わせてみせるぞー!!



『むざーーーーーーん!!!おはよう!………って、今日はまた一段と顔色悪いな!』
「………おはよう。」
『うんおはよう!じゃなくて、大丈夫なの!?朝ご飯食べた?』
「……食べていない。」

あ、本当だ。ポツンと部屋の隅に置かれた朝食のお粥が何だか寂しそう。

『食べないと、治るのも治らないよ。』
「食欲が無い。」
『駄目!食べる!』
「……Aが、食べさせてくれるなら、食べてやってもいい。」

『…何言ってんの?』

正直引くわ。うん、引いた。あんた何歳児だよ。って思った。けど口には出さなかった。(殺されそうなので。)

「…食べさせてくれないのか。」

熱のせいで無惨、心無しか幼児帰りしてない?うーわ!顔だけは良いからなコイツ本当に!他の男が目を潤ませても気持ち悪いだけなんだけど、無惨がやればもうそれは可愛かった。

私はチョロかった。


『ほら!さっさと食べて!』
「不味いな。」
『そんな事言わないの!』

結局私は無惨にお粥を食べさせた。(勿論残さず!)
私は昼は医者である父上の手伝いをしないといけなかったので、その場から立ち去ろうした。でも出来なかった。

「何処に行く。」
『何処って、父上の所。』
「………行くな。」
『はあ?』


「…ここに居ろ。側に、居てくれ。」


そう言って無惨は、私の腕を掴んだ。


掴んだその手は、弱々しく震えていた。


.

側に(無惨視点)→←お前には笑顔が(無惨視点)



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みーな - マジレスのようになってしまうのですが、平安時代の女性は一般的には他の男性に顔を見られたらその人と結婚しなければならないそうです。あまり物語が時代と一致してないように感じました。でもとても内容が面白かったです!きつい言い方になっていたらすみません、、、 (2020年5月29日 22時) (レス) id: ad46730e86 (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - すっごく好きなので更新お願いします!一つ聞きたいのですが、この話は完結しませんよね?しつこいようですが、もし、完結してないのでしたら更新お願いします!楽しみにしていますよ (2020年4月15日 14時) (レス) id: ebda06392e (このIDを非表示/違反報告)
イツキ - こういうお話すごーく好きです。応援しています! (2020年2月28日 22時) (レス) id: a90c8d5aa0 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - muitirou?さん» まずは見て下さってありがとうございます!そしてお気に入り登録ありがとうございます!沢山更新します!書き殴ります! (2020年2月15日 0時) (レス) id: 13b10a50cb (このIDを非表示/違反報告)
muitirou?(プロフ) - お気に入り登録しましたー!たくさん更新してくださーい! (2020年2月14日 23時) (レス) id: 2ddfbc574e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御薙(みなぎ) | 作成日時:2020年2月13日 23時

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