どこまでも ページ13
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『………う、ん……む……』
……誰この人。
すっごい格好良いなぁ。まつ毛長いし、肌何てもしかしたら私より白いんじゃないか?寝顔だけでも分かる、この人は絶対に格好良い。
あ、……目、開く。
「……何だ、起きていたのか。」
『むん!!!!!!』
私は飛び上がった。
そうだった、これ無惨じゃん!格好良いの当たり前だった。
……あぁ、思い出した。私、無惨と一緒にお昼寝してたんだった。
「どうした。」
『い、いえ!?あまりにも無惨様のお顔がお綺麗でして思わず飛び上がってしまいましたわ!!オホホホ!』
「何だその気味の悪い喋り口調は。…良いから俺の側に戻れ、寒い。」
私が来たって寒さは凌げないでしょう……。まぁ私のせいで風邪何て引かれてみろ、罪悪感で死にたくなる。
だから私はとりあえず、無惨の近くに座った。
『そういえば、もう夜なのかな。外に出て確認してきても良い?』
「……夜だったらお前は戻るのか。」
『そりゃあ父上が心配するし、戻るよ。
…まさか、寂しいとか言っちゃう?アハハ!可愛いなあ無惨!』
「ああ寂しい。だから今日の夜は俺と過ごせ。」
……そうですか。
『…夕飯を取りに行かないと。』
「そんなものは女中に任せておけば良いだろう。良いからお前は俺の側に居ろ。」
来い。とうぬを言わせぬ強い口調で私の腕を引く。本当に病弱だよなコイツと疑ってしまうくらい、無惨の力は強かった。あっという間にお布団だ。
「A、寝起きだからか?少し顔がむくんでいるな。面白い面だ。」
そんな顔も愛らしい。とか言う無惨。私の事を馬鹿にしているのか、きっとそうに違いない。
『……あの、
顔近くない?』
「近くで見ると尚美しい、お前の瞳は。例えむくんでいても。」
『むくんでるむくんでる、うるせえなお前!!しょうがないでしょう!』
腹が立ったので無惨の無駄に整っている顔を殴ろうとした。だが勿論かわされた。そして今日で何度目かの口付けをされた。
無惨は満足気である。
そして今日も無惨は何処までも無惨であった。
畜生め。
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一人称(無惨視点)→←ありがとうございます!(本編じゃないです)
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みーな - マジレスのようになってしまうのですが、平安時代の女性は一般的には他の男性に顔を見られたらその人と結婚しなければならないそうです。あまり物語が時代と一致してないように感じました。でもとても内容が面白かったです!きつい言い方になっていたらすみません、、、 (2020年5月29日 22時) (レス) id: ad46730e86 (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - すっごく好きなので更新お願いします!一つ聞きたいのですが、この話は完結しませんよね?しつこいようですが、もし、完結してないのでしたら更新お願いします!楽しみにしていますよ (2020年4月15日 14時) (レス) id: ebda06392e (このIDを非表示/違反報告)
イツキ - こういうお話すごーく好きです。応援しています! (2020年2月28日 22時) (レス) id: a90c8d5aa0 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - muitirou?さん» まずは見て下さってありがとうございます!そしてお気に入り登録ありがとうございます!沢山更新します!書き殴ります! (2020年2月15日 0時) (レス) id: 13b10a50cb (このIDを非表示/違反報告)
muitirou?(プロフ) - お気に入り登録しましたー!たくさん更新してくださーい! (2020年2月14日 23時) (レス) id: 2ddfbc574e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御薙(みなぎ) | 作成日時:2020年2月13日 23時