*** ページ28
*
パラパラと自分の名前を追って読んでいたノートから顔を上げると、結構な時間が経っていたようだ。
懐かしさに、思わず頰が緩む。
思い返せば、たくさんの思い出があった。
このノートのおかげで、薄れて来ていた出来事すらも再び鮮明に蘇る。
むしろ、俺だって覚えていないことだってあったくらいだし。
でも、もうきっと。
一生忘れることはないだろう。
あの時、すぐに気づくことができなかったのが悔やまれるが、それすらもいい思い出なわけで。
でも、今も気づいていなかったとしたらどうなっていただろう。
まぁ、そんな「たられば」の話はしなくても良い。
1人物思いにふけっていると、声をかけられた。
「つづるん」
「三好さん、どうかしましたか?」
「おめでとうって言いに来たの!」
「はは、なんか照れくさいっすね。でも、ありがとうございます」
「当たり前じゃん。オレの大好きな2人だもん!ほら、そろそろ出番だよん!」
あぁ、
遠くから、俺の名前を呼ぶ、愛しい人の声がする。
「綴くん!」
今の俺の隣には、
真っ白なレースに身を包んだ
綺麗に笑う君がいる。
.
103人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あめつん(プロフ) - bodycream0925さん» コメントありがとうございます!完結してだいぶ時間が経った今、こうしてコメントが届いたことをとても嬉しく思っています( ; ; )自分自身お気に入りの作品ですが、こうして読者様の声が届いたのは初めてで、とても胸がいっぱいです。本当にありがとうございます! (2018年12月17日 0時) (レス) id: ffed0010d9 (このIDを非表示/違反報告)
bodycream0925(プロフ) - 完結して半年経った作品に今更ではありますが、この作品を生み出した事、それを私達にも読めるよう公開して下さった事、本当にありがとうございます。文字数の関係でコメントが2つになる事をお許しください。 (2018年12月16日 3時) (レス) id: 387f8e25fc (このIDを非表示/違反報告)
bodycream0925(プロフ) - 推しの幸せなストーリーが読めて、幸せな気持ちになりました。気付いたら女の子の無自覚片想いにも応援してしまいました。 (2018年12月16日 3時) (レス) id: 387f8e25fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:つん* | 作成日時:2018年3月28日 21時