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『 え、は・・・ちょ、えぇ!? 』
「 え、ここ江戸じゃないんすか!? 」
店内中の視線を集めたわたし達は、あわてて声を潜める。
『 と、東京です! 』
「 と、とととと東京!? 」
確かに、彼は着物を着ている。
だけど、最近では着物を私服にしている人だっているから彼もそういう人だと思っていた。
それに、お互いの職業を明かしたとき “ ショップ店員 ” が伝わっていたものだからてっきり。
「 あ、天人は!? 」
『 あまんと?なんですかそれ 』
「 宇宙人っすよ宇宙人! 」
『 宇宙人!?なんで江戸に宇宙人が!?』
「 ほら、ターミナルから来て・・・! 」
『 ターミナル?羽田か成田のことですか? 』
「 羽田と成田って誰っすか! 」
『 人名じゃないです空港です 』
「 ご、ご注文お伺いしまーす・・・ 」
『 ホットミルクティーで! 』
「 いちごミルクで!! 」
「 は、ハイィッ! 」
明らかに様子のおかしいわたし達にビビり倒しながら、店員さんが注文を取りに来る。
『 なんで江戸時代の人がいちごミルクなんて軟弱なモン知ってんですか! 』
「 俺ァ甘いモンが好きなんですゥ! 」
『 茶!のイメージしかないんですけど江戸時代って!! 』
「 はぁァん!?
パフェもあるしケーキも有りますゥ!! 」
『 それ絶対江戸じゃないですって! 』
話が逸れに逸れる。
どういうことだ。なにが起きているんだ。
『 大体、江戸時代に宇宙人がいるなら今ココにもいなきゃ辻褄が合いませんよ! 』
「 んなの知りませんよ! 」
『 逆ギレ!?
じゃあ、その天人っていうのは、パッと見てわかるモノなんですか? 』
「 分かるやつもいるし、人間と同じような形の奴らもいますよ 」
店員さんが怪訝そうに持ってきたいちごミルクを飲みながらいう坂田さん。
『 例えば? 』
「 犬とか猫が四速歩行で歩いてたりとか。
ロボットみたいな奴もいますね。あとタコとかオバQもどきとか 」
『 ・・・そんなの、生まれてこの方見たことないです 』
「 ・・・マジかよ 」
ロボットみたいな奴、ってそれはロボットじゃないのか。
アイア〇マン的なものが頭に浮かぶ。
『 と、とりあえず歌舞伎町行ってみましょ 』
「 そ、そうっすよね 」
2人して顔を引き攣らせながら、会計を済ませてカフェを出た。
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まかろに - あ,ありがとう生前にこんな素敵な作品を読ませてくれて (2022年5月3日 23時) (レス) @page42 id: 96151534f5 (このIDを非表示/違反報告)
蘇羅蹤(プロフ) - 他の色々な作品と違い、キャラ崩壊が少なく面白いです!頑張ってください。 (2019年3月28日 12時) (レス) id: 7586ab9bf9 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - めっちゃ面白いです!ちょっと見ただけでどハマりしました!銀ちゃん可愛いぃぃぃぃ!!!続きが早く見たい!! (2018年1月19日 1時) (レス) id: 90a9ae15b2 (このIDを非表示/違反報告)
雛罌粟 - すっっっっごいこの作品大好きですっっっっ!!!!応援してます!頑張ってくださいっっ!!! (2018年1月13日 22時) (レス) id: ab7dcc8355 (このIDを非表示/違反報告)
セラ - この作品大大大大大好きです!!! 応援します!がんばれ! (2017年12月14日 6時) (レス) id: cf60114889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅぴこ | 作成日時:2017年10月6日 0時