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『 ・・・ん、うぉわっ、 』



朝方、息苦しくて目が覚めた。


目を開けると、それこそキスできそうなくらいの距離に男の人の顔。

息苦しいと思っていたのはこれだった。



『 そっか、昨日・・・ 』



猫を拾ったら人間でした〜、なんて映画やドラマみたいな事を体験したんだった。



枕元の携帯を開くと、7:36。


ちょうどいい時間だ。
朝ごはんでも作ってから起こそうか。

頭の中で考えてから、起き上がった。



『 ・・・意外とイケメン 』



昨日は正直それどころじゃなかったけど、こうして見れば彼は美形の類に入るだろう。



『 よっこらしょ 』



おばあちゃんみたいな声を上げて立ち上がり、キッチンに立つ。
今日の朝食は、卵焼きと味噌汁に、白ご飯。

味噌汁のお湯を沸かしている間に野菜を切って卵を溶く。


ジュウ、という音と共に寝室の扉が開いた。



『 おはようございます 』

「 お、はよございます 」

『 ・・・声ヤバいですよ。水飲みます? 』

「 じゃ、貰います 」

『 冷蔵庫の右側の扉にペットボトルあるんで。全然勝手に開けてもらっていいですよ 』

「 何から何までスイマセン 」

『 お気遣いなく〜。
一人暮らしって結構寂しいんで、むしろ楽しんじゃってるくらいです、今 』



誰かにこうして料理を振る舞うのも、元彼以来。
まぁ、その元彼も半年以上前の話なんだけどね。

味噌汁をお椀に入れて、卵焼きを切る。



『 ご飯これぐらい食べれます? 』



試しにお茶碗によそったのを見せると、ペットボトルから口を離して頷く。

テーブルに並べて座ると、「 いただきます 」 が見事にハモった。



「 うまっ。超美味いです 」

『 大したもの作ってないですよ? 』

「 ちゃんとした飯久しぶりなんすよ 」

『 ・・・大丈夫なんですか、それ 』



おかわりならまだあるんで、と伝えると急いでご飯をかきこんだ。

・・・そんな急がなくても誰も盗らないのに。

そんなに万事屋さんは家計が厳しかったんだろうか。



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まかろに - あ,ありがとう生前にこんな素敵な作品を読ませてくれて (2022年5月3日 23時) (レス) @page42 id: 96151534f5 (このIDを非表示/違反報告)
蘇羅蹤(プロフ) - 他の色々な作品と違い、キャラ崩壊が少なく面白いです!頑張ってください。 (2019年3月28日 12時) (レス) id: 7586ab9bf9 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - めっちゃ面白いです!ちょっと見ただけでどハマりしました!銀ちゃん可愛いぃぃぃぃ!!!続きが早く見たい!! (2018年1月19日 1時) (レス) id: 90a9ae15b2 (このIDを非表示/違反報告)
雛罌粟 - すっっっっごいこの作品大好きですっっっっ!!!!応援してます!頑張ってくださいっっ!!! (2018年1月13日 22時) (レス) id: ab7dcc8355 (このIDを非表示/違反報告)
セラ - この作品大大大大大好きです!!! 応援します!がんばれ! (2017年12月14日 6時) (レス) id: cf60114889 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゅぴこ | 作成日時:2017年10月6日 0時

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