検索窓
今日:12 hit、昨日:6 hit、合計:49,058 hit

36 ページ38

.




『 お疲れ様でしたー 』



午後8時、退勤の時間だ。

送ってくれたときに時間は伝えたから、もう迎えに来てくれてる頃だろう。

あ、いた。

柱にもたれて、こちらにはまだ気付いてない様子。
驚かせてやろうと1歩踏み出した瞬間、銀さんの前に女の人が立ち止まった。

知り合い・・・なわけないし、大方逆ナンとかいうやつなのだろう。銀さんカッコいいもんね。


キュッと痛む胸には気付かないふりして、近寄ることも出来ずにその場で立ち尽くす。

何を話しているのかは聞こえないし、聞きたくもない。
相手は美人だし、銀さんも満更でもなさそう。



『 あっ、 』



目が合った。合ってしまった。
女の人もこちらに気付く。

美男美女に見つめられ、硬直して動けない。

女の人は銀さんに何か告げると、そのまま去っていく。うわなんかカッコいい。

歩いてくる銀さんはなんだか別世界の人みたいだ。いや実際別世界のひとなんだけど。



「 見つけたんなら声掛けてくれりゃよかったじゃねェか 」

『 お、女の人と話してたから・・・! 』

「 あァ、あれ? 」



あれなぁ・・・、と語りだしそうだったから、聞きたくなくて先を行く。

何が悲しくて好きな人から他の女の話を聞かなきゃいけないんだ。人の気も知らないで。



「 何で怒ってんだよ 」

『 怒ってません 』

「 怒ってんだろうが完全に。
しかもアレ女じゃねェぞ 」



・・・ん?



『 ・・・え 』

「 オカマだよオカマ。ニューハーフ 」

『 え゙ぇ!? 』



あんな綺麗な人が!?
いや、ニューハーフでも綺麗な人たくさんいるけど、あの人まんま女性だったよ!!



「 声オッサンだったもんな。
さすがに声まで変えらんねェわな 」

『 え、え、・・・え!? 』



ニューハーフもすごいけど、ニューハーフにも声を掛けられる銀さんもっとすごい!!



「 俺の周りにもオカマ何人かいるけどな、レベルがちげェや。すげェな 」



もうパンク寸前。

何なの、なんなのほんとに!!



「 つーか、何?
やっぱ俺のこと好きなの? 」

『 好きだよ!! 』







・・・あッ。






.

37→←35



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
156人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 逆トリップ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まかろに - あ,ありがとう生前にこんな素敵な作品を読ませてくれて (2022年5月3日 23時) (レス) @page42 id: 96151534f5 (このIDを非表示/違反報告)
蘇羅蹤(プロフ) - 他の色々な作品と違い、キャラ崩壊が少なく面白いです!頑張ってください。 (2019年3月28日 12時) (レス) id: 7586ab9bf9 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - めっちゃ面白いです!ちょっと見ただけでどハマりしました!銀ちゃん可愛いぃぃぃぃ!!!続きが早く見たい!! (2018年1月19日 1時) (レス) id: 90a9ae15b2 (このIDを非表示/違反報告)
雛罌粟 - すっっっっごいこの作品大好きですっっっっ!!!!応援してます!頑張ってくださいっっ!!! (2018年1月13日 22時) (レス) id: ab7dcc8355 (このIDを非表示/違反報告)
セラ - この作品大大大大大好きです!!! 応援します!がんばれ! (2017年12月14日 6時) (レス) id: cf60114889 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちゅぴこ | 作成日時:2017年10月6日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。