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晩御飯を食べ終わり、食器を洗っている間に坂田さんにはお風呂に入ってもらう。
『 よくよく考えればありえないよね･･･ 』
トリップしました、なんて。
でも彼が嘘をついてるようには思えないし、つくならもう少しマシな嘘をついてると思う。
戻れる方法もわからない今、わたしに出来ることをやるしかない。
食器を洗い終わってソファで寛いでいると、脱衣所の扉が開く音がした。
『 ･･･って服着てくれません？ 』
「 暑ィの 」
いや、わかるけども。
上半身裸だし髪も濡れてるし、なんかもうとりあえず色気でしかない。腹筋やば。
･･･ん？
冷蔵庫を開けて水を飲む彼の背中に、いくつもの傷跡。
いや、背中だけじゃない。
身体中に、斬られたような無数の傷跡が。
触れていいのかわからず、黙ってお風呂に向かうことにした。
『 ･･･ふぅ、 』
湯船に浸かり、ため息をつく。
さっきの傷跡。
確か彼は、自分のことを侍だと言っていた。
でも、廃刀令が出てガッツリ侍の時代ではないとも言っていた。
だとすれば、廃刀令が出る前のことだろうか。
『 んぁーもう、 』
あれこれ考えるのもめんどくさい。
人には言いたくないことの一つや二つくらいある。
坂田さんが言わないのなら、わたしがあれこれ聞くのは野暮ってヤツなのだろう。
ならばわたしは黙っていよう。
そう言い聞かせ、お風呂からあがった。
『 そこで寝ないでください！ 』
現在わたしは、ソファの前。
お風呂からあがると、さっきの格好のままウトウトする坂田さんを見つけたのだ。
この様子じゃ髪も乾かしてないし、実際まだ濡れている。
『 おーきーて！ 』
「 ･･･無理ィ 」
『 無理じゃない！ 』
起き上がる気配のなさそうな彼に呆れ、脱衣所に戻ってドライヤーをとってくる。
わたしは乾かしてからこっちに来た。
ドライヤーのスイッチを入れて、坂田さんの髪を乾かしていく。
「 なにしてんの 」
『 あ、起きました？
このままだと風邪引くんで、髪乾かしてます 』
「 ･･･あーそう 」
そういってまた目を閉じる。
今度は寝ていない様子。
『 できましたよ。ほらベッド行きましょ 』
「 誘い文句みてぇ 」
『 なに言ってんですか。ほら服着て 』
彼の顔面に服を投げつけ、電気を消して先にベッドにもぐる。
隣に体温を感じて目をつぶると、一気に睡魔が襲ってきた。
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まかろに - あ,ありがとう生前にこんな素敵な作品を読ませてくれて (2022年5月3日 23時) (
レス) @page42 id: 96151534f5 (このIDを非表示/違反報告)
蘇羅蹤(プロフ) - 他の色々な作品と違い、キャラ崩壊が少なく面白いです！頑張ってください。 (2019年3月28日 12時) (レス) id: 7586ab9bf9 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - めっちゃ面白いです！ちょっと見ただけでどハマりしました！銀ちゃん可愛いぃぃぃぃ！！！続きが早く見たい！！ (2018年1月19日 1時) (レス) id: 90a9ae15b2 (このIDを非表示/違反報告)
雛罌粟 - すっっっっごいこの作品大好きですっっっっ！！！！応援してます！頑張ってくださいっっ！！！ (2018年1月13日 22時) (レス) id: ab7dcc8355 (このIDを非表示/違反報告)
セラ - この作品大大大大大好きです！！！ 応援します！がんばれ！ (2017年12月14日 6時) (レス) id: cf60114889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅぴこ | 作成日時：2017年10月6日 0時
