しろねこ、ぎんぱつ 【坂田銀時】

10月10日 #番外編 ページ18

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１０月１０日。




この日は、坂田さんの誕生日。


甘いものが好きだという彼に、普段作らないケーキを頑張って作った。

しかもホールケーキ。食べきれるかな。



「 何作ってんの 」

『 ケーキです。坂田さん誕生日でしょ？ 』

「 あぁ、なるほど。
つーか女子みたいなことしてんなよ 」

『 なんですって？ 』



ケーキあげませんよ、といえば素直に謝ってきた。ちょろいもんだ。



「 つーかクリームついてる 」

『 え、どこですか！ 』



生憎今は両手が塞がっている。



「 そこ 」

『 どこですか、とってください 』

「 あぁもう、じっとしてろよ？ 」



肩を掴まれて向かい合わされた。

両手が塞がってた意味。これなら自分でもとれる。


まぁいいや、とってくれるんなら。



そう思って少し背伸びして、彼の高さに合わせた。全然足りないけど。



「 ここ 」

『 ･･･っん、！？ 』



カプッ、と鼻を甘噛みされる。



「 ん、美味い 」



ペロリと舌なめずりをした彼に赤面。



『 な、な･･･ッ！ 』

「 ふっ、真っ赤。
つか鼻にクリームつけるとかテンプレすぎ。実はしてほしかったんだろ？ 」

『 ちっ、違います！！！ 』



思わず叫んだわたしに、あーあーうるせー、と耳をふさぐ。



『 ほんと腹立ちますね･･･！！ 』



俺しーらね、とでも言うようにまたリビングに戻ってジャンプを読み始めた。




「 アレな、誕生日プレゼントはお前な 」

『 シバキ回しますよ 』









お誕生日おめでとう！

生まれてきてくれてありがとう、坂田さん。


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