猫さんになったオレの番！？【フロイド・リーチ】

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「見てみてアズールぅ！」



モストロ内の金庫部屋にいつも通りバターンッとドアを開けて乗り込んでくるのはヤツしかいない。



「フロイド……おっまえは…ほんっとにどうしてシフトなのにこんなギリギリなんだっ！て…ん…猫？」



静かな部屋でそわそわしながらも書類を確認していたアズールが不安の原因に大きな声を上げる。


しかしよく見ればフロイドが全体的に丸みのある特に胸の辺りがふわふわとしている猫を抱いていた。
しかも何か見覚えのある色合いだ。

クリッとしたガラス玉の様な瞳でばっちりとアズールを捉えている。



「もしかしてAですか…？」


「そー！猫さんになっちゃったんだ〜今イシダイせんせーが薬作ってくれてんだけど、Aだけとか心配じゃん？だから俺今日は仕事出なk」


「出ろ」


「え…？ちょっとま」


「出ろ」








「あ゛ぁ゛〜〜！！天使ちゃ〜ん！！」



「ほら、行きますよフロイド♡」



片割れのジェイドが満面の笑みで楽しそうに飼い主を力ずくでひきづっていく。



バタンッ




はぁ、ようやく騒がしいヤツがいなくなりましたね。



しかしまぁ、アズールも金にならないからと言って猫に興味が無い訳でもない。



足元の小さな獣に眼を向ける。



ユラユラと尻尾が揺れて更にふわふわの尻尾にも自然と眼が行く。


「「…………」」


クルッ


「！」

「ナァ〜ン」

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