行方不明者 ページ16
家に帰っていた田中…自室で勉強をしていると、電話を持って入ってきた田中の母。
母「佳帆…河合さんのお母さんから電話よ」
田中「電話?」
(きたか…)
電話を手に取り、変わる田中。
田中「もしもしー‥」
[もしもし、あ、佳帆ちゃん?うちの伶奈と一緒に帰ったって学校から聞いたんだけど、伶奈と別れたのはどこかわかるかな?]
田中「えっ?伶奈ちゃんなら米花駅で別れました。
伶奈ちゃん、家に帰ってないんですか?」
[ええ…そうなの。まだ家に帰ってきてないから田中ちゃん家にいればいいなと思ったんだけど‥]
田中「そうですか‥伶奈ちゃん、早く家に帰ってきてほしいですね‥」
[そうね‥何か事件に遭ってないといいけど泣]
田中「はい‥そうですね。じゃあ…」
電話を切ると、母に渡す。
母は心配そうな顔をして言ってきた。
田中の母「早く家に帰ってくるといいわね…」
田中「うん‥」
部屋から出て行くと、今度は自分のスマホから電話が来る。
田中「もしもし‥」
Z「私だ…河合をやったらしいな」
田中「はい…届いたメール見ていただけたんですね!」
Z「‥それより、河合を何故やった?」
田中「私の正体がバレることがありまして…幸いにもすぐにやりましたので、他の誰にもバレてないです」
Z「‥そうか、よくやってくれた!だが、河合をやったせいで、予定していた計画が無しになった。
I、わかるよな…」
田中「はい、すぐに代わりの者と、その計画を遂行して参ります!」
Z「‥そうしてくれ。今回は許すが、次はないからな!」
ピッ
電話が切れると、田中はまた勉強を始める。
翌日
教師「‥実は河合さんが昨日から帰ってこないらしい。警察にも協力してもらっているということで、河合さんを見かけたら声をかけてあげてください!」
朝礼が終わると、移動教室の準備をする。
ふと、河合さんの机が目に止まる。
田中(…あんたが私のことを見破らなければ、私が計画を邪魔せず遂行してたのに!)
その頃‥帝丹高校は
実菜「昨日電話きた?」
拓海「…電話?なんの?」
実菜「ああ、そっかー…転校してこないのかなー」
拓海「なんの話してるんだ?」
実菜「お姉さんが昨日から家に帰ってきてないんだって‥」
拓海「っ!?」
拓海は顔を青ざめるが、実菜は気にせず話を続ける。
実菜「何か事件にでもあってないといいけど!」
拓海「河合さん、どこで行方不明に?」
拓海は、立ち上がって強く聞いてくる。
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:宝妃 | 作成日時:2023年5月12日 1時