水神との戦い ページ6
この男が恐らくは水神だろう。太郎丸を見ると、嬉しそうに口元を歪めて口を開く。
水神「おや…？其処に居る子供は、名主の子ではないか。わざわざ私に喰われに来てくれたのですか。父親は替え玉等とふざけた真似をしたのに、殊勝な事ですね。さあ、こっちに来なさい。大人しく私の贄になるなら、此奴は生かして返してあげましょう。』
太郎丸「判った。今行くから、左ノ助には出だしはしないでくれ。俺の友達なんだ。』
左ノ助「だ、駄目です…、太郎丸様…！逃げて下さい！』
水神「黙りなさい。生意気な小僧だ。』
ギリギリと掴む頭を締め上げる。左ノ助は苦しげな声を上げるが、必死に太郎丸に逃げろと促している。
鬼蜘蛛丸「止めろ！子供に何て真似をするんだ！』
太郎丸が駆け寄ろうとしたとき、犬夜叉が肩を掴んで止めた。
犬夜叉「待ちな。お前、何のために俺達を雇ったのか忘れたのか？此奴を倒せば済む話だろ。』
しかし、その時弥勒が、水神の手にした矛(ほこ・槍のような武器)を見て顔色を変えた。
弥勒「待ちなさい犬夜叉。其奴が持っている矛を見なさい。見たところ、あれは本物の神器です。神器は妖怪には操れません。つまり、考えたくはありませんが、其奴は…、』
鬼蜘蛛丸「ま、まさか、妖怪じゃ無いって言うなら、本物の神様だって言うのか？偽物とかじゃ無くて…？馬鹿な！神様が人を喰うわけ無いじゃないか！』
犬夜叉「おい、此処まで来て今更何をビクついてんだよ！此奴のやってることはたちの悪い妖怪と一緒だろ！ぶっ倒した方が早い！』
弥勒「お前は知らないでしょうが、神というのはある意味では妖怪よりもやりにくい相手なんですよ。怒らせたら最後、最悪の場合は後々まで祟られるんです。』
義丸「悪党でも、神様で有る以上は迂闊な真似は出来ないってのか。厄介だな。』
水神「もう遅い。お前達覚悟しなさい。神域を汚した罪は重いですよ。その命を持って詫びて貰いましょう。』
犬夜叉「面白え。罰でも当てる気かよ。やれるならやってみな！』
鬼蜘蛛丸「無茶言うな！ちっとも面白くなんか無いぞ！確かに屈伏する気は無いが。』
かごめ「あっ！犬夜叉、此奴、首に四魂の玉の欠片があるわ！』
犬夜叉「何だと！』
鬼蜘蛛丸「えっ？』
水神は、右手に握る矛を掲げると、柄頭で床を突いた。トン。
ヴォン……！！
舳丸「うっ…！これは…？！』
強い唸りを上げて矛が辺りの空気に水に波紋を広げるように力を伝える。次の瞬間、
ドォッ！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやみ - 肉付きの面でしたよね('_'?)確かに良く蛇捕まえられましたね(汗)ﾐｮｳｶﾞさんが血を吸って滋養のﾄﾞﾘﾝｸ？解毒剤にしてたやつかな？続き楽しみにしてます(笑) (2020年5月24日 18時) (携帯から) (
レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - あやみさん» 七宝が蛇を捕まえられるのは、七人隊の話で見たので書いてみました。見たときは、七宝はよくこんなに蛇を捕まえられるなと感心しました。この先の展開はきあいをいれます。お楽しみに。因みに、能面正体は判りますか？ (2020年5月24日 16時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - 続き楽しみにしてますo(｀^´*) (2020年5月23日 16時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - あやみさん» 戦いは中々書くのは難しいです。動きのある場面は、余り得意ではないので。クライマックスではもっと頑張ります！ (2020年5月23日 12時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - たたりもっけはかごめに助けを求めているんですね？多分･･･！ (2020年5月14日 10時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みこち x他1人 | 作成日時：2020年5月6日 6時
