負けない!(2) ページ41
疾風「よし。鬼蜘蛛丸、手伝え!台所に蛇をまず運べ。捌いて血と胆嚢を採る」
鬼蜘蛛丸「へい!」
二人は蛇達を器用に掴み、水軍館に戻ると、暫くして木の椀を手に戻って来た
鬼蜘蛛丸「お前達ほら。兄貴達とお頭も飲んで下さい。蛇の血を絞って胆嚢と酒を少し混ぜた奴です。躰を戻さないと」
かごめはこれを聞いて顔を青くしたが、
疾風「かごめちゃんには刺激が強いか、無理もねえな。平成の奴等は蛇の生き血なんか飲まねえだろうからな。けどな、躰を一発で動くようにするには、此奴が1番効くんだよ。まあ、慣れない奴がいきなりやると、鼻血吹いたり、躰が熱を持ちすぎちまって興奮状態になっちまうけどな」
蜻蛉「なら義丸には飲ませない方が良いのか?此奴に飲ませたら、下手すりゃ鬼蜘蛛丸に襲い掛かるぞ?
義丸「野郎でも構わねえ!抱かせろっ!」
とかな」
義丸「阿呆な冗談止めてくれよ兄貴!何が悲しくて鬼蜘蛛丸何かを襲わなけりゃならねえんですか!」
鬼蜘蛛丸「オイこらっ!「何か」とはなんだ!ぶっ飛ばすぞ!!」
協栄丸「コントはそのくらいにしろ。早く飲め。かごめさん達が笑ってるだろう」
鬼蜘蛛丸達は、椀に入った蛇の血を飲み干した。暫くすると、顔色が戻って来た
鬼蜘蛛丸「もう大丈夫だな。犬夜叉、一応言うが、今回の件で、此処を離れるとかはしなくて良いよ。俺達の不手際だし、君達が帰れるまでは一緒に頑張るから」
協栄丸「そうとも。こんな事くらいでやられる兵庫水軍じゃ無い」
かごめ「有難う御座います。済みません。」
疾風「あの蛇は、夕飯に出してやるよ。ひき肉の汁物や、串焼きにしたら旨いからさ」
その日の夕食、蛇の肉を使った料理が出た。かごめは少しためらったが、食べてみるとなかなかの味わいだ。滋味深く歯応えも程良い。
かごめ「蛇って初めて食べましたけど、美味しいんですね。鳥ももみたいな味です!」
鬼蜘蛛丸「そうだろ。中には肉が青臭い奴も居るけど、大概のは旨いんだよ。只、骨とかは細かいから、包丁でハモの骨切りみたいにある程度肉を叩かないといけないんだけどね」
食べ終えた後、協栄丸が何やら木の箱を持ってきた。木槌を手に取る。
協栄丸「デザートだ。かごめさん、これで割って食べてくれ。甘い物を食べれば、疲れなんか吹き飛ぶ。米から作ったかち割り飴だ。旨いぞ。」
かごめは、受け取った木槌で箱の中に詰まって固まっている薄茶色の飴を叩いた。
パキッ。軽くヒビが入り、割れる飴。
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あやみ - 肉付きの面でしたよね('_'?)確かに良く蛇捕まえられましたね(汗)ミョウガさんが血を吸って滋養のドリンク?解毒剤にしてたやつかな?続き楽しみにしてます(笑) (2020年5月24日 18時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - あやみさん» 七宝が蛇を捕まえられるのは、七人隊の話で見たので書いてみました。見たときは、七宝はよくこんなに蛇を捕まえられるなと感心しました。この先の展開はきあいをいれます。お楽しみに。因みに、能面正体は判りますか? (2020年5月24日 16時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - 続き楽しみにしてますo(`^´*) (2020年5月23日 16時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - あやみさん» 戦いは中々書くのは難しいです。動きのある場面は、余り得意ではないので。クライマックスではもっと頑張ります! (2020年5月23日 12時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - たたりもっけはかごめに助けを求めているんですね?多分・・・! (2020年5月14日 10時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこち x他1人 | 作成日時:2020年5月6日 6時