兵庫水軍と犬夜叉異聞路続編

やっぱり大うつけ者 ページ28

鬼蜘蛛丸「いえ、礼ならばかごめさんと犬夜叉君達に言って下さい。俺達は何もしてません。」

露姫「信長っ！」

術から解放された露姫が駆け寄ってくる。信長は露姫を抱き締めようとした。が、露姫は殿に抱き付いた。

露姫「ありがとう。よくぞ殿を救ってくれました！殿…、良かった。元のすっきりしたお体に戻られて…！」

殿「色々済まなかったな。其方達にも礼を言う。有難う。」

蜻蛉「いえ、ご無事で何よりです。」

信長は、涙を流しながら石像と化していた。

義丸「あ〜あ、思い人を助けたのに、後がこれじゃ目も当てられねえな。まあ身分が違うからはなから無理だがな。」

鬼蜘蛛丸「こら、傷口に塩を塗るな。」

その後、信長は事の次第を国元に伝えるために帰路に就いた。犬夜叉達に別れを告げて。

鬼蜘蛛丸「確かに抜けた奴だったが、姫様への想いは本物だった。彼奴なら、国でいい人が見つかるだろう。」

去る背中を見送る。だが…、

ズボッ！！

またもやだ。

疾風「だから、崖だって言ってんだろうが！全く学習能力の無え奴だ。」

義丸「やっぱり彼奴は大うつけ者だ。」

鬼蜘蛛丸「全く…、居るもんだな。何処までも運の向かない奴というのは…。」

(その前に、そっちは崖だと教えてやるべきではないのか…？)

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