九十九の蝦蟇(つくものがま) ページ24
鬼蜘蛛丸「ナンパなら他でやれ!済みません。信長殿に貴方様の事とこの城の事を聞きまして、最近此処の様子がおかしいと聞いていたもので、彼に同行を願い出たのです。我々は兵庫水軍の者です。」
露姫「兵庫水軍…?あの無敵の海賊衆と唄われる?まさか、其方の娘と妖怪も…?」
かごめ達を指差す。
由良四郎「ああ、この二人ですか?この子達は違います。有る経緯でうちで預かってるんです。妖怪達と戦えるそうなんです。」
露姫「そうでしたか。殿は、最近確かにおかしいのです。すっきりしたお体でしたのに、急に膨よかになって、献上させた娘達の居場所を伺っても、「知らんで良い!」とお答え下さらなくて。」
その時、犬夜叉が耳をピクリとさせた。疾風も、弾かれたように奥を向く。奥から、ヒタヒタと足音をさせながら、男が歩いてくる。烏帽子をかぶり、顔には布をぐるぐる巻きにしている。眼だけが不気味に光る。くぐもり声で言う。
男「グヒッ…、曲者…!」
露姫「と、殿…!」
近寄ろうとした露姫を制して言う。
鬼蜘蛛丸「お待ちください、様子がおかしい!」
かごめ「何彼奴…、口から瘴気を吐いてる!人間じゃない!あっ!彼奴四魂の欠片が肩にある!」
犬夜叉「成る程な。七宝の言葉は当たりだった訳だな。化け物め、面を見せなっ!」
ザッ!犬夜叉は爪で男の顔の布を切り裂いた。その下の顔は…!
間切「か、蛙(かえる)? 」
そう。何とその顔は、蛙だったのだ。皆は驚いた。露姫は、そのまま気絶してしまった。
白南風丸「か、可愛い〜!蛙大好きなんです俺!」
バシッ!ハリセンで白南風丸の頭をぶっ叩く疾風。
疾風「こんな時に寝言ほざくなお馬鹿!」
弥勒「此奴は…!九十九の蝦蟇!成る程、殿の躰を乗っ取った訳ですね。」
舳丸「九十九の蝦蟇?乗っ取ったって、妖怪が殿に化けているわけじゃないのか?」
弥勒「ええ。此奴は、本体は蛙の霊体で、人間に取り憑いて操る妖怪なんです。好物は、若い娘です!」
義丸「女の子を喰い殺すだって?許さねえ!退治してやる!化け蛙め!」
犬夜叉「欠片を持ってる割には弱そうだな。こんな野郎は、一発で引き裂いてやらあ!」
バッ!犬夜叉は跳躍し、爪を振り上げた。だが、九十九の蝦蟇は頬を膨らませ、バフッ!辺りに瘴気を吐き出した。
犬夜叉「ぐはっ!」
弥勒「いかん!皆さん下がって!」
辺りに瘴気が立ち込める。九十九の蝦蟇は、倒れている露姫に近寄ろうとした。
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あやみ - 肉付きの面でしたよね('_'?)確かに良く蛇捕まえられましたね(汗)ミョウガさんが血を吸って滋養のドリンク?解毒剤にしてたやつかな?続き楽しみにしてます(笑) (2020年5月24日 18時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - あやみさん» 七宝が蛇を捕まえられるのは、七人隊の話で見たので書いてみました。見たときは、七宝はよくこんなに蛇を捕まえられるなと感心しました。この先の展開はきあいをいれます。お楽しみに。因みに、能面正体は判りますか? (2020年5月24日 16時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - 続き楽しみにしてますo(`^´*) (2020年5月23日 16時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - あやみさん» 戦いは中々書くのは難しいです。動きのある場面は、余り得意ではないので。クライマックスではもっと頑張ります! (2020年5月23日 12時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - たたりもっけはかごめに助けを求めているんですね?多分・・・! (2020年5月14日 10時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこち x他1人 | 作成日時:2020年5月6日 6時