慌て者の若き武士(2) ページ22
信長「旨い干し芋であった。礼を言う。迷惑を掛けたな。失礼する。命を果たさねば。」
歩き出す信長。だが、ズボッ!
鬼蜘蛛丸「オイ、そっちは崖だぞ。自分だって充分大うつけ者じゃないか。」
崖下を覗くと、信長はひっくり返って伸びていた。
(因みに大うつけ者とは、単なる大馬鹿野郎と言う意味だ。)
これでは目を離したらどうなるやら見てられないと、水軍館に案内し、事情を詳しく聞くことにした。
道すがら重が言う。
重「これが乱太郎君達なら、そのまま立ち去るんでしょうね。」
珊瑚「えっ?普通なら、困ってる人や倒れてる人が居たら、心配して駆け寄るとか助けるくらいするだろ?あの子達は優しいし、そうするはずじゃないの?」
鬼蜘蛛丸「まあ、普通はそうなんだけどね。忍たまでは、困ってる人に関わると、大抵はろくな事にならないんだってのがお約束なんだよ。面倒に巻き込まれるとかね。」
犬夜叉「何だよそりゃ。笑い話か。」
水軍館に着き、信長から話を聞く。彼が目指しているのは、ネマガリタケ城という城で、自分が仕えるハナビラタケ城の姫である露姫という姫様がネマガリタケ城の殿様に嫁入りしたのだが、其処の殿様は、暖かく、家臣や城下の者達にも優しい殿様だったのだが、最近、何やら様子がおかしいらしいのだ。
舳丸「その城の事なら、俺達も噂は聞いてる。何でも城下の若い女性達を下働きに城に差し出させているらしい。しかし其れは建前で、問答無用で脅して献上させていると聞くぞ。其れと、城主は、ここ最近いきなり太ってきたと聞く。異常な早さでな。影武者とかでも無さそうなんだが。」
鬼蜘蛛丸「只、一応城や城下は機能しているらしいから、あからさまに動くわけにもいかないんだよ。」
弥勒「城主が若い娘を見境なく集めている?側室にするなら、確かに妙ですね。それに、体格が僅かの間にいきなり変わったとは…、匂いますな。もしや妖怪の仕業では?」
鬼蜘蛛丸「おいおい。確かに怪しいが、だからといってなんでもかんでも妖怪の仕業ってのは行き過ぎじゃないか?それこそ妖怪ウ⭕ッチだよ。」
七宝「ふざけとる場合か。もし、悪い妖怪がその殿様に成り変わってたりしたら如何するんじゃ!おなごを好んで喰らう妖怪なんぞ沢山おるんじゃぞ。城の城主なぞ、迂闊に手が出せんし、格好の隠れ蓑じゃ。」
犬夜叉「七宝の言うとおりだ。調べた方が良さそうだぜ。あんたらは如何するよ?」
蜻蛉「仕方ねえ、俺達もいく。お前らも来い。」
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あやみ - 肉付きの面でしたよね('_'?)確かに良く蛇捕まえられましたね(汗)ミョウガさんが血を吸って滋養のドリンク?解毒剤にしてたやつかな?続き楽しみにしてます(笑) (2020年5月24日 18時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - あやみさん» 七宝が蛇を捕まえられるのは、七人隊の話で見たので書いてみました。見たときは、七宝はよくこんなに蛇を捕まえられるなと感心しました。この先の展開はきあいをいれます。お楽しみに。因みに、能面正体は判りますか? (2020年5月24日 16時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - 続き楽しみにしてますo(`^´*) (2020年5月23日 16時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - あやみさん» 戦いは中々書くのは難しいです。動きのある場面は、余り得意ではないので。クライマックスではもっと頑張ります! (2020年5月23日 12時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - たたりもっけはかごめに助けを求めているんですね?多分・・・! (2020年5月14日 10時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこち x他1人 | 作成日時:2020年5月6日 6時