たたりもっけと小さな悪霊(4) ページ18
間に合わない!そう思った時、ガシッ!
かごめ「犬夜叉!あんたいつの間に!」
犬夜叉「全く。見てられねえから後を着けてきたんだよ。間に合ったな。」
かごめ達は慌てて下に降りた。真由と向かい合う。
真由「如何して…、如何して邪魔をするのよ!あんたらには関係無いじゃない!」
義丸「いい加減に目を覚ましなお嬢ちゃん。弟さんを、さとる君を殺めても救われないぜ。このままじゃ、手遅れになるんだ!」
かごめ「真由ちゃん、貴方は、本当にお母さんに裏切られたなんて思っているの?貴方は、火事に巻き込まれる前にからびつの中に隠れていたんでしょ。火事になったとき、貴方のお母さんは、貴方が家に居たことを知らなかったんじゃないの?貴方は見捨てられてなんか居ないはずよ!」
鬼蜘蛛丸「そうだよ。多分、君は見つけてもらえなかった淋しさから、さとる君を逆恨みしてるんじゃないか?しっかりするんだ!」
だが、真由は悔しそうに顔を歪める。躰から炎のような凄まじい霊力が溢れ出している。
真由「そんなの…、そんなこと判ってるよ!あたしが本当は悪いだけだって!!」
犬夜叉「無駄だよ。言っただろう。幽霊は妖怪とは訳が違うって。妄執に囚われちまったんだ。本当の事を突き付けたって、其れで改心して成仏する程簡単じゃねえんだよ。見てみな、あの餓鬼を。来るところまで来ちまってる。あれはもう、悪霊に堕ちる一歩手前だ!」
かごめ「そんな…!もう助けられないって言うの?!」
その時、真由の後ろに居たたたりもっけが目を完全に見開いた。そして、
ジャラララッ!鎖を何本も躰から放ち、真由を絡め捕る。
真由「えっ?な、なにこれ、離してッ!」
だが、たたりもっけは、鎖を引きながら飛び立った。真由を引っ張りながら飛んでいく。
鬼蜘蛛丸「しまった!あのままじゃ、あの子は地獄に…!」
犬夜叉「いや、まだだよ。仕方ねえ。ついてきな!多分あのたたりもっけが向かったのは、あの餓鬼の家だ。協栄丸のおっさんが言っていたぜ。たたりもっけは、悪霊の餓鬼を死んだ時間の死んだ場所に連れ戻して、其処から地獄に引きずり込むってな!助けられるとすりゃ、その時しかねえ!」
走り出すかごめ達。
鬼蜘蛛丸「そうか、恐らく死んだときの光景を見せて、罪に向き合わせようとするんだな。間に合えばいいが…!」
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あやみ - 肉付きの面でしたよね('_'?)確かに良く蛇捕まえられましたね(汗)ミョウガさんが血を吸って滋養のドリンク?解毒剤にしてたやつかな?続き楽しみにしてます(笑) (2020年5月24日 18時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - あやみさん» 七宝が蛇を捕まえられるのは、七人隊の話で見たので書いてみました。見たときは、七宝はよくこんなに蛇を捕まえられるなと感心しました。この先の展開はきあいをいれます。お楽しみに。因みに、能面正体は判りますか? (2020年5月24日 16時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - 続き楽しみにしてますo(`^´*) (2020年5月23日 16時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - あやみさん» 戦いは中々書くのは難しいです。動きのある場面は、余り得意ではないので。クライマックスではもっと頑張ります! (2020年5月23日 12時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - たたりもっけはかごめに助けを求めているんですね?多分・・・! (2020年5月14日 10時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこち x他1人 | 作成日時:2020年5月6日 6時