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たたりもっけと小さな悪霊 ページ15

その翌日、かごめは鬼蜘蛛丸と義丸と共に、昼過ぎに買い物に出た。どうせなら、散歩がてら案内すると言われたのだ。皆は学園で待っている。

かごめ「あたし、こんなに大きな市場は、こっちに来てから初めてです。何時もは、森や山奥の村とかにしか行かないから。」

鬼蜘蛛丸「賑やかだろ。俺達もたまに此処で干し肉や野菜なんかを買うんだ。あっ、彼処に簪の店がある。見ていくかい?」

義丸「気に入ったのがあれば買ってやろうか。かごめちゃんは髪長いから似合うよ。」

かごめ「えっ、でも、あたしは簪とかは苦手で…、あっ!」

見ると、ある店の前に居る親子連れの足下に、複数の鼠花火が投げ込まれた。バチバチッ!花火が盛大に爆ぜ、親子と周りの皆は悲鳴を上げながら飛び退く。

「きゃあッ!」

「あちっ!なんだ一体!」

「母ちゃん怖いっ!」

其れを物陰から見ていた10歳位の少女が、ニヤリと笑いながら飛び出し、走り出す。手には鼠花火がある。

かごめ「あの子の仕業だわ!待ちなさい。あんたなんて酷い悪戯を!」

義丸「待ちな、悪餓鬼め!」

鬼蜘蛛丸「君、止まるんだ!何であんな真似する!謝らなくちゃ駄目だ!」

走りながら追い掛ける。暫く追うと、少女はかごめ達に向き直った。睨むような視線をぶつけてくる。しかし、それ以前におかしな点があった。初夏だというのに、その少女は…、

義丸「あれ…、この子、この時期に何で綿入れなんて着てるんだ?それに、草履は…?」

鬼蜘蛛丸「今は良いだろ。君、俺達が一緒に行ってやるから、謝りに行くんだ。さあ、おいで。」

少女「余計な邪魔はしないで!」

少女はそう言うと、何と消えてしまったのだ。霧のように。

かごめ「今の子…、まさか幽霊?」

鬼蜘蛛丸「何だって?まさか。あんなにはっきり見えていたのに。」

義丸「…っ?!おい二人とも、あれ見ろ!」

義丸が指差した場所に、大きな丸い妖怪が現れた。白く、手にはオカリナのような笛を持ち、目がうっすらと開いていた。その妖怪は手にした笛を吹きながら、こう言いながら消えていった。

目が…開くまで…。

鬼蜘蛛丸「目が開くまで?何だ今のは…?妖怪みたいだったが…?」

買い物を済ませて、水軍館に荷物を置くと、館にいた協栄丸に町で見掛けた奇妙な妖怪の話をした。すると、

協栄丸「かごめさん、今日日が沈んだら、此処に仲間と来てくれ。見せたい物がある。」

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あやみ - 肉付きの面でしたよね('_'?)確かに良く蛇捕まえられましたね(汗)ミョウガさんが血を吸って滋養のドリンク?解毒剤にしてたやつかな?続き楽しみにしてます(笑) (2020年5月24日 18時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - あやみさん» 七宝が蛇を捕まえられるのは、七人隊の話で見たので書いてみました。見たときは、七宝はよくこんなに蛇を捕まえられるなと感心しました。この先の展開はきあいをいれます。お楽しみに。因みに、能面正体は判りますか? (2020年5月24日 16時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - 続き楽しみにしてますo(`^´*) (2020年5月23日 16時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - あやみさん» 戦いは中々書くのは難しいです。動きのある場面は、余り得意ではないので。クライマックスではもっと頑張ります! (2020年5月23日 12時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - たたりもっけはかごめに助けを求めているんですね?多分・・・! (2020年5月14日 10時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みこち x他1人 | 作成日時:2020年5月6日 6時

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