part4 ページ5
阿伏兎「お、やっと来やがったなぁ?遅ぇーぞA」
A「アハハ、すみません」
船に乗ると阿伏兎さんは呆れた顔でAを見た。
神威「まーまー阿伏兎、許してやりなよ。女の子に身嗜みチェックは必要不可欠なんだからさ
………ん?A、顔色悪くない?」
ピクっと反応するA。
A「え?そうかな…。別になんともないよ??」
いつもの愛想笑いを向けた。
神威「ふーん…。ならいいんだけどさ」
疑わしげにAを見つめる神威だが、諦めたのか自分の席につく。
ふぅ…危ない危ない…
阿伏兎「んじゃ、出発しますぜ」
ゴォォォオと音を立てて戦艦は本部の船から出た。
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阿伏兎「おっと、言い忘れてたぜ。皆んなよく聞いてくれぇ!」
阿伏兎は第七師団団員全員に聞こえるように声を張った。
阿伏兎「もう数十年前の話を掘り起こすようなんだが、万が一”ルシ”を見つけたらその場で殺すようにも命令されてる。いいな?」
団員「「御意!!」」
ルシ。
神に選ばらし者。
昔、ルシにされた者がいた。
しかし、その者は化け物になり多くの人々を殺し回り、最終的に殺されたという。
ルシにされた者は体の何処かに刻印が刻まれている。
もう昔の話だ。
神威「上はまだ恐れているんだねぇ…もう随分前の事なのに。ま、殺せない訳ないから別に問題はないんだけどネ」
ルシはどのような原理で選ばれるのか。
神とは何なのか。
謎は解き明かされないまま放置されていた。
それとも真実を恐れているのか__________
A「見つけ次第、殺せばいいんですね。」
阿伏兎「そういうこった。ルシは全世界の敵だからな」
A「世界の…敵………」
ルシにされた者はいったいどんな気持ちなのだろうか。
自分の大切な者から害虫扱いされ、世界に追われ、誰も助けてはくれない。
そしていつしか化け物になり、理性を失い血に狂い続ける。
神威「……。A?大丈夫??」
A「…あぁ、大丈夫だよ。少し考え事してただけ。」
すると神威はいきなりAの肩を抱き寄せた。
A「…………な!!///////」
顔が真っ赤になっていく。
慌てて神威を押しのけるA。
A「何するの!!びっくりしたじゃない!」
ぎゃんぎゃんと子犬のように吠えた。
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作者名:あまもり | 作成日時:2017年10月14日 1時