【SVT】ひとつ会社のなか

09 sc ページ9

WZ「ちっちゃくて悪かったな」

「いやいや、ほらさ？ね？」

WZ「はぁ…はい。これ」

「ほら、噂をすれば(笑)
ありがとうって受け取りたいんだけど
もう行かなきゃいけないから
置いておいてもらえると助かる！」

WZ「外回り？」

「交渉。まぁ、イケメンいるから大丈夫だって」

WZ「はぁ…気をつけて」

「…ありがとう、ジフナ」


よし、行こうって明るく振る舞ってるけど
さっきから気になってる事がある。


SC「2人ともさ」

JH「多分、考えてるの同じ」

JS「うん」

SC「流石」


かならず少し戸惑ったように
気をつけてと言われてる。


SC「…転ぶとかって事なのかな。
気をつけてって」

JH「え」

JS「それは的外れじゃ」

「転びません(笑)
まぁ、一旦作戦会議も必要だし
約束の時間よりかなり前に出てるから
カフェでも寄ろうか」

SC「そうだな」


外に出ると気持ちいい風が体を撫でる。

前を歩くAの香りも風に乗せて…


JH「めっちゃいい匂いする」

JS「変態に聞こえるから辞めな(笑)」

SC「でもわかるわ」

JS「2人とも…(笑)」

SC「なんか本当にAなのかなって思うわ」

JH「そんなに違うの？」

SC「うん。ほら良く幼馴染って
ずっと仲良くて…とかあるじゃん」

JS「うん」

SC「話さないことは無いけど
だんだんと距離が離れてほとんど話してなくて
だから何処の大学とかもしらないし」

JH「なるほどね」

「ねぇ、スンチョラ何処でもいいの？」

SC「え、あ、うん」

「そしたら近くまで行ったらにしようかな」

SC「了解」


何となく隣を歩くのが気まずくて
前にA、後ろに俺らって形で
歩いていた。


JS「隣、行かなくていいの？」

SC「え？」

JH「なんかこの感じ変じゃ無い？」

SC「そうかなぁ」


なんて言ってたけど
前行けって背中を押されたから
Aの横に並んだ。


「どしたの？」

SC「え？特に何も」

「あ、そう？」


ちょっと聞きたいこともあったから
聞いてみようかな。


SC「さっきの経理の人…」

「あーソクミナ？」

SC「後輩？」

「うん。でも、凄いラフにしてもらってる。
他にも経理には仲良くしてる人が2人いて」

SC「まさか皆んなイケメン？」

「あ、うん。そうだと思う。
後、人事とシステム」

SC「の一部と仲良いって事？」

「まぁね(笑)」


…なんか、一瞬だけ胸の辺りがぐっとなった。


JH「ファイティン」

SC「何が？」

JS「仕事仕事(笑)」

SC「あ、あぁ…」

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