【SVT】ひとつ会社のなか

08 ページ8

「あっソクミナ！」

DK「ん？」

「時間ある？」

DK「まだ大丈夫だけど…」

「今日から営業部に来た3人に
教えて欲しいんだけど…」

DK「いいよ。宜しくお願いします」

SC「お願いします」


何故かうちの会社は一か月分を纏めて
申請するタイプの会社。

だから申請用紙をもらっておいて保管して渡す。

で、さっき持ってきてくれたのは
下期の分のファイルをくれた。

不思議だけど、まぁそれぞれ会社のルールが
あるもんね。うん。


DK「と、まあこんな感じなんですけど…」

JH「わからなくなったら
Aさんに聞けば大丈夫ですか？」

「あ、うん、そうしてもらえれば」

DK「なんかAヌナ
より一層かっこよく見えるね(笑)」

「ソクミナに言われたくないわぁ(笑)」


失礼しました、またね、Aヌナーって
手をヒラヒラさせながら去っていく。


DK「あっヌナ！」

「ん？」

DK「気をつけてね…」

「…うん、ありがとう」


今度こそまたねって去っていった。


「よし、じゃあ行こうか」

JS「宜しくね」

「それでは行ってきます」


後方入り口のボードの名前を裏返す。

アナログだけどこれが1番早いし楽。


JH「ねぇ、今の俺らもやるの？」

「あ、まだ名前無いから明日からかな。
多分、今頃、人事部のスペシャリストが
作ってるよ(笑)」

SC「そんな人いんの？」

「あれ？会ってない？
ちっちゃくて見た目可愛いけど
中身はめっちゃ漢な…あっジフナ！」

SC「え、あの人だったの？！」

JS「…みたいだよ」

JH「俺らを呼んだ人だ…」

「ん？」

09 sc→←07

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す