20 ページ20
「わかりました。失礼します」
上司からの明日、早めに来れるかなどの
確認だった。
「もう、それならメールでも良かったんだけどなぁ…」
動いたパソコンを操作して
作業を終わらせて会社をでた。
「んー…疲れたぁ…」
歩いてすぐだからあまり警戒もしないまま
歩きながら、さっきチャニにお礼も言えなかったし
何か言いたそうにしてたから確認しなきゃと
履歴を追っていたら
「おい」
「え」
元カレがそこに居た。
あー、電話を強制的に切った事
怒っててきたんだ…
「あの電話、何だよ」
「仕事のことだし、そもそも
もう関係ないじゃん。ｱﾔﾒちゃんと
付き合ってるんでしょ？」
「そう勝手に言ってるだけ」
「…もう関わらないでほしい」
「悪かったって言ってるだろ」
会いたく無い人がここまで来ると
恐怖しか出てこなくて。
チャニに電話をかけようとしたであろう画面で
止まってる携帯の画面を
バレない様に通話ボタンを押した。
出てくれたらもしかしたら…
そう思ったけど
「少し話したいんだけど」
「…私は話す事ないよ」
電話には出なかった。
「場所、変えたいんだけど」
「それは出来ない」
「…はぁ」
何分くらいそこに居たのかな。
体感はすごい長く感じて
とても辛いものでしかなかった。
「…帰る」
「待てって！」
私の家の方向は彼がいる方角。
横を通りたくなくて
身を翻したけど呆気なく掴まれた手。
強くて痛くて離してほしくて
「離して…」
「無理」
「…お願いだから」
何かをされるとかは無いけど
離してもらえない手。
もう恐怖でしかなくて
涙が溢れそうになった時
DN「ヌナ？」
「チャ、ニ…」
SG「貴方は…」
「あ、システム課の皆さん」
VN「その手、離してください」
「システム課には関係ないから」
問題を起こすわけにはいかないから
私は彼に見えない様に皆んなに目で
訴えた。
SG「Aヌナ」
「お疲れ様、皆んな。大丈夫だから
帰っていいよ？」
「ほら、こうやって言ってるからさ」
本当に今にも蹴り飛ばしたい。
それしか頭に浮かばない。
DN「でも、」
「システム課には関係ないんだよ。
営業部の事は」
「じゃあ、俺ら営業部の人間なら
口出せますよね？」
その声に皆んなの視線が一斉に集まって
私の涙腺は崩壊した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 993人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Chii。(プロフ) - ウサギのドワーフさん» 見つけて頂き、さらには読んでもらえて嬉しい限りです！ジュンペンなんですね(^^)少し意識はしてみます！しかし考えがあるのでもし、あまりだな…って思ってもお付き合い頂けると嬉しいです！コメントありがとうございます！ (2022年10月1日 20時) (
レス) id: fc4ba5df33 (このIDを非表示/違反報告)
ウサギのドワーフ - こんにちは！最近おすすめに上がっていたので見てみました！すごく読みやすくて、、すごいです！もしよかったらなんですが、、少し多めにジュン出していただけませんか？内容とか決まっているなら大丈夫です！ただ出してほしいな〜なんて、、楽しみにしてます (2022年10月1日 20時) (レス) @page13 id: c9b0ced354 (このIDを非表示/違反報告)
Chii。(プロフ) - Riuさん» 愛され系いいですよねぇ(笑)ニヤニヤしちゃいますね！長期戦になるかもしれませんが…待っててください！ (2022年9月29日 17時) (レス) id: fc4ba5df33 (このIDを非表示/違反報告)
Riu - Chii。さん» もう全然待ちます；；すみません、愛され系が好きなもので気になってしまいました💦 (2022年9月29日 17時) (レス) id: 63ecc36d8f (このIDを非表示/違反報告)
Chii。(プロフ) - Riuさん» コメントありがとうございます！ちょっと考えてる事があって、まだその詳細は秘密にしたいので待っててもらう事できますか？大好きなんて最高の言葉です！ありがとうございます！ (2022年9月29日 6時) (レス) id: aa687159aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Chii。
| 作成日時：2022年9月28日 10時
