【SVT】ひとつ会社のなか

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JH「じゃあ、そろそろ帰る？」

JS「明日もあるしね」

SC「あぁ…」


荷物をまとめながら携帯で時刻を確認すると


SC「Aだ」

JH「え？」

JS「なんかあった？」

SC「俺やっぱり会社戻るわ」

JH「まだいるかわかんないじゃん」

SC「居なかったら電話かける」


今かけてみたら？って言われたけど
何だか嫌な感じがした。

会計を済ませると


JH「俺らも行くよ」

JS「どうせだしね」

SC「ありがとう」

JH「しかしまぁ、本当一日が長いね」

JS「本当だね(笑)」

SC「これで明日もあるんだもんな(笑)」

JH「A、まだ仕事してたら
手伝って、終わってたらご飯さそえば？」

SC「今、食べたじゃん(笑)」

JS「そこは我慢すれば(笑)」

SC「軽くにしておけばよかったかなー」


なんて呑気に話していたら会社の前に何人かいる。


JH「なんか揉めてる？」

JS「あの人達、誰だろ」

SC「ってか、A、」


視界に入ってきたのはAが男に
手を掴まれていること。

多分、同じ会社の人達がAと
向き合ってるけど立っている事。

何してるのかなんてわからないけど


VN「その手、離してください」

「システム課には関係ないから」

SG「Aヌナ」

「お疲れ様、皆んな。大丈夫だから
帰っていいよ？」

「ほら、こうやって言ってるからさ」

DN「でも、」

「システム課には関係ないんだよ。
営業部の事は」

SC「じゃあ、俺ら営業部の人間なら
口出せますよね？」


会話が聞こえる距離で足を止めていたけど
あんな言い方されてるの聞いたら黙ってられない。


「スンチョラ…」

「あぁ、君たちが新しくきた…」

JH「大切な仲間に変な事しないでもらえますか」

JS「俺らの大切なバディなんですけど」

SC「その手離してください」

「大丈夫だから、皆んな、帰っ」

SC「嘘言うな」


Aの癖。こんな時にまで…。


JS「あの、すみません、
警備、呼んでもらえますか？」

VN「はい」


後ろでこそこそとシュアが伝えてるのが
わかったら逃げられたら困ると思って
男の手を咄嗟に掴むと


「離せ」

SC「なんで？Aの手は離さないのに？」

「くそっ」


その時、警備が来てその男を捕まえてもらった。


SC「A、大丈…」

「怖かった…スンチョラァ…」

SC「うん、もう大丈夫だから」


咄嗟に抱きしめていた。

震えるAは小さくてこんなにも
小柄だったっけとかいろんな事を考えていた。

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