4, いつも通りの朝（貴方side） ページ4
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ
「ふぁ、ぁ、」
いつも通り目覚まし時計の機械音で起き、その音を止める。
それから服を着替えて一階に降りるまでは割とすぐ。寝起きは良いほうだ。(笑)
「今日は7月12日か、」
朝食のスクランブルエッグを作りながら、もうすぐ夏休みだと言うことを実感する。
部活はしていないし、夏休みはバイトかな〜、、。
朝食を済ませ、時計を見ると針は7時15分のところを指していた。
「やばっ、燐もう出てるかな〜、」
急いでカバンを持ち、玄関のドアを開け、朝の日差しを浴びる。
「ゔぅ、まぶしぃ、、暑い、」
「夏だかんな、あたりめーだ」
「燐っ！おはよ！」
夏の暑さを感じた瞬間、大好きな声が上から降ってきた。 私の幼なじみだ。
「おう、おはよ」
燐と二人で登校するこの時間は、周りから見るとどう見えているのだろうか、。
幼なじみ？兄妹？ それとも、、
私が一番望んでいる関係、？
燐はそんなこと考えたこともないだろうけどね。
授業やゲーム、夏休みの話をしながら歩く、いつも通りの道。
この毎日が《恋人》という関係になったら
変わるのかな、、。
「 、、A、っ！」
「、んっ？！どーしたの、燐」
考え事をしていたら、呼ばれてることなんて気づかなかった。燐の私より17センチも高い目線に合わせると、
「学校、ついたぞ？」
と返ってきた。改めて前を見ると、いつも通りの見慣れた音和高校の校舎がある。
「ぅえ！？ほんとだ！！いこ、燐！」
「ふはっw おぅw」
そうして燐と校門を抜けると、
「朝から二人で登校、仲良しだねぇ〜、」
燐の所属するアカペラ部の部長、そして同じクラスで仲も良い、鈴宮壱くんがいた。
「そりゃ幼なじみなんだから、登校別にする必要ねーだろ」
っ、、そーだよね、やっぱり燐は幼なじみとしか認識してないんだ。
「そっかぁ〜、あ、雨夜〜！」
「おはよう、三人とも、」
それからは燐にぼーっとしてるけど、と心配され、
教室まで四人で上がったことしか頭に残っていない。
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作者名：如月 聖来 | 作成日時：2022年8月20日 14時
