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「すっげ……」
家に帰って驚いた。参考書よりも分かりやすい記述の数々。何より字が丁寧で、色遣いが女の子らしくて、見やすさがずば抜けてる。
俺と同じ授業を受けているはずなのに、どうしてこうも違う綺麗なノートが出来上がるのか、不思議でたまらない。
時おり書き込まれている落書きらしきイラストは、お世辞にも上手とは言えないもので。思わずクスリと笑い声を漏らしてしまう。
その日は人生で初めて、時間を忘れて勉強をした。
翌日の再試も、見事に合格点をとることが出来た。
「あの、」
「あ……ノート？」
「うん。ありがと」
彼女が友人達との話を終えたところを狙って、ノートを返しに行った。
いえいえ、なんて言いながら照れくさそうに笑った彼女が、それを隠すように自分の髪に触れて。
ふわりと香ったのはシャンプーの匂いだろうか。
「マジで助かった」
「よかった、」
ほんの一瞬のことだった。
小さな声で呟いた彼女の、ふわりと微笑んだその表情に、何故か全身が熱くなって。
まさか、なんて思った時にはもう手遅れだったのかもしれない。
わざわざノートを借りに行った時点で、それを躊躇しなかった時点で、もうとっくに答えは出ていたのだろう。
「草川くん？」
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ちよこ(プロフ) - 草村 みゆさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると、書いていてよかったなあと思えます(; ;) 嬉しいです(; ;) 気まぐれな更新が続くかと思われますが、今後ともお付き合いくださると嬉しいです！ (2017年10月9日 23時) (
レス) id: 96b79ece7b (このIDを非表示/違反報告)
草村 みゆ(プロフ) - この話すごく好きです！ 続きも楽しみにしてます＼(^o^)／ (2017年10月1日 17時) (レス) id: d19d8cf885 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちよこ | 作成日時：2017年8月16日 19時
