【妖怪ウォッチ】酒呑くんと。【酒呑ハルヤ】

1話 ページ3

結花「A。」



『結花ーどうしたのー？』



結花「どう思う？」



…私が一方的に親友だと思っている結花が、



主語なしでそんなことを言いだす。



『んーと…何が？』



結花「転入生。」



…転入生というのは、先日ウチのクラスに来た彼のことだろう。



『えー…ミステリアス…かな？』



結花「うざくない？」



『出た結花さんの第一印象“うざくない？”』



基本的にそうですよね。



私はもう聞き慣れてるから良いけど…ほら。



近くの席の子ビクついたから。



君、中々おきつい性格してるんだよ？



結花「だって…ほら。見てよ。」



結花が指さした先には、女子に囲まれた転入生くんが。



結花「転入初日にあんな囲まれてさぁ…。良いご身分だよねぇ？」



『…普通さ。結花も女子なんだから、憧れる方だよね。


何で囲まれていることに腹を立ててるの。』



アンタはモテたい男子か…。



結花「私は純粋に、ああいうモテ男って奴が嫌いなの。」



『モテ男っていうか、モテてああいう風に囲まれてる人でしょ。』



結花「そ。」



別にモテてなければ大丈夫だもんね。



…ちょっと面倒くさい親友だ。



結花「Aと友達のあの子は大丈夫だよ。」



『…私、結花以外に友達いないんだけど。』



結花「いるじゃん。同小のイケメンが。」



『トウマくんのこと言ってる？』



結花「そう。」



…あのさ。



『何度も言ってるでしょ？


トウマくんは、同小なだけで別に仲は良くないって。』



結花「わざわざそこまで言って否定する意味って何？」



…別に、意味はないけどさ。









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