見習いが可愛過ぎて過保護なお姉ちゃんポジに成ったら何故か見習いと刀剣男士で戦争が始まった【刀剣乱舞】

嫉妬６回目 ページ8

鶴丸side




　俺達はいつも通りに出陣していた。



　…いや、正確には主の様子が違う。あの見習いが来てから一日も経っていないのに、見習いを可愛がっている。



「嫌な驚きだな…」


「敵も弱い、大将は見習いに夢中……捌け口が無いな」


「……そうだ」


「？？…鶯丸、どうした」


「敵が弱くて、傷が付かないならば、付ければいい。そうすれば主は自然と俺達に構うしか無いだろう？」



「ほう……随分と面白い考えだな」



　主の為なら惜しくない、傷付くだけでこっちを見てくれるなら。


　そうして全員自分に傷を付けた。軽傷位で止めたが、首に手首、危ない所に付けた。



『なんで今日だけこんな事に…油断大敵ってこういう事？』


「さあ、どうだろうな…」



　奥では見習いが凄い形相でこちらを見ている。さっきの言葉、そのままそっくり返す。



「ざまあみろ」


『…え？誰に言ってるの？私？審神者さん傷付いちゃう、…もう傷付いてるけど』



「…早くしてくれないか、君に触られるだけで悪寒がする」


『下心も何も無いのに…』



　玩具は元に戻すと言っていたが、俺達の場合片付けない、隠すんだ。無くならないように。


　主、君は怪我の原因を油断だと思っている様だが、実際違う。



　怪我を付けたのは自分から、


　全て、君の心が離れない様にする為＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。

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