七草の双子の妹は最強でした

第八話 ページ12

ブー、ブー
静かに真由理はでる。
兄「真由理か」
『はい、お兄さま』
真由理の事務的な声は無機質に響く。
兄の声は、無愛想に言う。
兄「おまえに婚約して欲しい人がいる。今すぐかえって準備してくれ」
『…お断りします』
真由理の事務的な声に不機嫌さが混じる。
兄の方もいらだちが生じたようで、
兄「いいか、お前は七草家の人間だ。お前みたいなヤツでもできるはずだ」
『あらあらお兄さま、ヤツっていうはしたない言葉使ってはいけないのでは？』
兄「…！なんだと、この化け物が！おまえなんかいなくなればいいんだよ！！」
ブツッ…
生徒会にいるあずさと深雪、真由美は話しかけにくかった。
沈黙が続く。先に沈黙を壊したのが、真由理だった。
『ん？みんなどーしたの？』
真由理も気丈に振る舞っていたが、真由理にも限界が感じていた。
【化け物】…、それは赤の他人だったら聞き流していただろう。
真由理も、七草の恥曝しと、自分は思っていた。
[私が、高度な魔法と禁断の魔法が使えるばかりに…私のせいだ]
じわりと、目が熱くなるのを感じた。
『ごめん、お腹痛いからトイレいって来るわね』
心配をされたくないから。
精一杯のおどけた声で、静かに生徒会室を後にした。
一つ涙をこぼしているのを知らずに。






***************************************シリアスにしました。(･ω･)
設定をまた加えますと(またか)、兄二人の中の次男が真由美と真由理、その下の双子を嫌っています。特に真由理が嫌いで、鋭いせいで今悩んでいることを、ネタにして暴言を吐いています。
シリアスが嫌いな人はすみませんm(_ _)m

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