モノクロ (ページ28)

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家に着いてお互いお風呂に入り
珍しく今日はすんなりと布団に入った。

「廉」

永瀬「なんや」

私はベッドで
廉はベッドの下に布団を敷いて寝ている。

「今日は一緒に寝たい気分」

永瀬「寝とるやん」

「同じ布団がいい」

永瀬「はいはいおいで」

と一人分の隙間を作ってくれる廉。

私から一緒に寝たいって言った癖に
いざ同じ布団に入るととてもじゃないけど
廉と向き合えない。

永瀬「こっち見ろよ笑」

「やだ恥ずかしい」

永瀬「お前から同じ布団に入りたい言うたくせに何言ってん笑」

「あぁ！」

今更恥ずかしがることなんてない！
そう言い聞かせて廉の方を向いた。

「 … 」

思ったよりも廉が近くて…。

「 …廉は好きな人とか？いないの？」

永瀬「おるよ」

「大阪の子？！可愛い？！」

永瀬「 …お前や」

「 …え？」

「はは！冗談で… 」

永瀬「俺結構まじやで」

真剣な顔で私を見てくる廉。

永瀬「結構前から好きやった」

永瀬「まぁ振られたのと同じやけど笑」

と次は笑顔に変わった廉。

「 …れん… 」

永瀬「お前の事ちゃんと応援しとるしいつでも相談乗るで。」

「 …ありがとう…！」

って私も笑顔でいえば
廉は切ない表情に変わり

永瀬「 …せやけど…ごめん… 」

そう言って廉は私の唇にキスを落とした。