モノクロ (ページ22)

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『 Aちゃんは好きな人とかいないの？』

女子と言ったら恋バナという事で
巻き込まれてしまった。

「え？あ、いないですよ笑」

『ええ意外！海人くんとか好きそう笑』

「海ちゃんはいいお友達なんです！」

『じゃあ岸くん？』

この言葉で心臓はバクバクだ。

「あはは違いますよ笑」

『じゃあ岸くんもいい友達なんだ！』

「まぁそんなところですかね笑」

と話しているとトレーニングが終わったのか
みんながこちらへ歩いてきた。

「お疲れ様」

と玄樹くんと呼び出しから帰ってきた海ちゃんにタオルを渡す。

岸くんに渡した方がいいのか…。
というか渡してもいいのか。

なんて考えてると

岸「俺にもくれ！」

とさっきまでの悪機嫌はどこへ行ったのか
いつも通りの岸くんが立っていた。

「 …あ、うん。どうぞ… 」

と渡すと

岸「あざっす！」

と岸くんの大きな手で頭を撫でられる。

岸「今日も部活終わったらみんなで飯行こうぜ！」

岩橋「いいね！たまには違うファミレス行こうよ！」

髙橋「さんせい！」

「今日は…その…家でやる事あるからやめとくね」

りおんちゃんに必要最低限関わるなと言われて
応援すると約束してしまったからには一緒に行くことは出来ない。

岩橋「ええ！Aちゃん来ないの？！」

なんて大ブーイングを受けた。