プロローグ ページ1
黒尾家は、共働きの両親、長男と年の離れたの妹の4人家族。
両親はどちらも朗らかな優しい性格で、
喧嘩等もほとんどなく、
どれだけ忙しくても疲れていても、
家族との時間を大切にしていた。
長男は優しく頭のキレる男だ。
バレー部に所属しており、日々部活に励んでいる。
彼もまた疲れを見せず、妹を可愛がっていた。
妹は天真爛漫で家族のムードメーカー。
まさに天使。
彼女がいれば疲れも吹っ飛ぶ。
なんて親バカな愛されっぷりである。
お隣さんとの関係も良好で、
ご近所では羨ましがれる程、円満な家族だった。
それは長男が高校2年生、妹が5歳の夏の雨の日。
部活終わりの長男がいつも通り家に帰ると、
夕方だというのに家には灯りがなく、
不思議に思い、両親に電話をかけたが繋がらなかった。
両親の仕事が長引く事は度々あった。
でも今日のように連絡が無いことはなかった。
今日はたまたま忘れているのかもしれない。
そう思った長男は、保育園に預けられている
妹のお迎えもきっとまだだろうと考え、
迎えに行こうと家を出た。
家を出る直前。
家の電話が鳴り響いた。
長男はもう一度家に戻り、電話を取った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
妹はずっとお迎えを待っていた。
今日はお父さんとお母さんどっちが迎えに来てくれるだろうか。
そうワクワクしながら、部屋の窓越しに外を眺めていた。
だが、待てど待てど迎えが来ない。
忙しいのかなぁ。
そんな話を先生としながら、
変わらずずっと窓に張り付いていた。
その時、門の方から傘を差した人が歩いてくるのが見えた。
やっと来た！と、妹は自分の荷物を抱きかかえ、
勢いよく廊下へ駆け出た。
近づいて来る人が園の灯りに照らされ、
徐々に姿を現す。
「おにぃちゃん！！」
妹は迎えに来た兄に飛びついた。
遅れてごめん。と傘を置いて長男は妹を抱きしめる。
「……おにぃちゃん？」
妹は、自分を抱く兄がいつもと違うことに気がついた。
長男は妹を強く抱き締め、呟いた。
黒「俺がお前を守るから」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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れお(プロフ) - 時雨さん» コメントありがとうございます！この作品の伝えたい事が伝わっていた事が何よりも嬉しく思います！どんな選択、行動も無駄ではありません。自分が頑張ってきた証です。今までのそしてこれからの自分を誇ってあげてください。応援ありがとうございます！ (1月5日 22時) (
レス) id: 013ef55b68 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 自分も年の離れた兄弟と親の居ない生活をしていたのですが、その時の苦労や頑張り、葛藤など沢山あった中で、自分のしてきたことは無駄じゃなかったのだと、昔を思い出して思わず泣いてしまいました。とても心に響く作品でした。陰ながら応援しています。 (1月4日 5時) (レス) @page23 id: 0f9c65e6cc (このIDを非表示/違反報告)
れお(プロフ) - ChachaYさん» いえいえ、コメントをくださる程楽しみにしていただけていることにとても嬉しく思っております。おかげで少し自信を持てました！ありがとうございます！(≧∀≦) (10月11日 2時) (レス) id: 013ef55b68 (このIDを非表示/違反報告)
ChachaY - 時間がないなかすみませんでしたm(_ _)mこれからの更新楽しみにしています*\(^o^)/* (10月7日 13時) (レス) id: ee598f31ef (このIDを非表示/違反報告)
れお(プロフ) - ChachaYさん» コメントありがとうございます！更新が遅くてすみません。中々書く時間を取れなかったり、ストーリー構成に悩んだりして遅くなってしまっていますが、必ず最後まで書くつもりですので、気長に待っていてもらえればと思います。 (10月3日 1時) (レス) id: 013ef55b68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れお | 作成日時：2023年2月1日 6時
