儚い恋 (ページ23)

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『褒めてるよ。夢かなってるじゃん。最近は北斗のこと見る事も少なくなっててグループ組んだことも知らなくて、応援してなかった訳じゃないよ？ずっと応援してたよ！ただ、私がこんなに心配しなくても大丈夫だなって思って。だから今日舞台みてなんか子離れじゃないけど幼馴染離れした気分になっちゃった。』

「まだデビューしてないから夢は叶ってないけど確かに近づいてきてると思う」

『私の夢も半分叶ったってことだね』

「大学楽しい？」

『うん楽しいよ』

「なんか雰囲気変わったよね。」

『そうかな。まぁ、でも二年ぶりだからね』

「なんか大人っぽくなってる」

『え？！まさか北斗がそんなこと言ってくれるとは、何があったんだこの二年で』

「素直にありがとうって言えない訳？そこは変わってないな」

『腹立つとこはかわってないんだね！』

「俺、今が踏ん張りどきなんだよ。俺絶対ちゃんと夢叶えるから」

『北斗ならできる。今日改めて思ったよ。がんばれ』

「お前はもう自分の夢探せ。そしてがんばれ」

『ありがとう。じゃあね』

久しぶりに話した北斗は思った織も私より何歩も前を歩いててすごく大人に感じた。

それと同時に私は私の人生歩いていいんだ。
そう思った。
今まで自分では感じてなかったけどどこかずっと北斗の事が片隅に感じて他のかもしれない。

今日で本当に片思いが終わった気がした。

今日で本当に北斗に会えない気がした。

今日で私の中の何かが変わった気がした。