七十三話 ページ27
ころんside
ころん「え…?」
掠れた僕の声が部屋に響く。
「いや、その子良かったわ。ちょっとヤッたんだけどさ、嫌がってる顔も最高でさぁ〜、首絞めてみたら、動かなくなっちゃった♡」
はははは! と手を叩きながら笑い転げる男。
何がそんなにおかしいのか、僕には理解できなかった。
こいつ、こいつ…
Aを犯したんだ。
それを理解した瞬間、目の前が真っ暗になった。
男を押しのけて、バッ、とAを抱きかかえる。
耳元で何度も何度も名前を呼ぶ。
ころん「っ、Aっ、A!」
けれど、返事はない。
そっと口元に手を当ててみると、息をしている様子がなくて。
氷のように冷たくなった体、青白くなっていた肌、Aピクリとも動かなかった。
それを見て、死体独特の怖さが僕を襲う。
嘘だ、嘘だ、嘘だ…!
嫌だ、嫌だよA…
目を、目を開けてよ…
力なくそう呟く僕の肩に手を置く男。
「おいおい、よせよ。もうそいつは目を覚まさない」
ころん「っ、うるさい!」
バッ、と手を振り払い、後ろをむく。
…そして、その光景に目を疑った。
さっきまでいたはずの男はいなかった。
どういうこと…?
下を見れば、そこには砂が散らばっていた。
ころん「…砂?」
そっとその砂に触れた瞬間、そこからニュっ、と白い手が伸びてきて、僕を引きずりこんだ。
ころん「うわぁぁっ、!!」
ドボン、と何かに落ちた。
辺りを見渡せば、真っ暗で。
Aをお姫様抱っこをして、その場を彷徨う。
すると、向こうからペタ、ペタ、とこちらに向かってくる足音が聞こえた。
何か来る、と身構えた。
…向かってくる人物は
ころん「…A?」
紛れもない、Aだった。
191人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「nmmn」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あじゅき(プロフ) - ゆずたくあんさん» ゆずたくあんさんコメントありがとうございます!夢主ちゃん無事なんでしょうかね…? (2021年12月24日 10時) (レス) @page26 id: e43a74c31a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずたくあん - やだああぁぁぁあ()夢主ちゃん気になる…どうか無事であってくれ…! (2021年12月23日 20時) (レス) @page26 id: 2c620bbbe8 (このIDを非表示/違反報告)
そーだだお(プロフ) - 甘酸っぱい青春から一気にヤバイ状況に…この先どうなっちゃうんでしょうか… (2021年12月23日 19時) (レス) @page26 id: b62b3a7923 (このIDを非表示/違反報告)
あじゅき(プロフ) - 空白時さん» 空白時さん!!コメントありがとうございます!すっごく嬉しいです!!更新頑張ります! (2021年11月29日 14時) (レス) id: e43a74c31a (このIDを非表示/違反報告)
空白時 - コメント私の作品に私の作品にありがとうございました^^あじゅきさんも更新頑張ってください! (2021年11月29日 12時) (レス) @page19 id: f150051e85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ