六十四話 ページ17
テスト終わりました更新します!
Aside
人の体温は、こんなに心地良かったっけ。
不思議なくらいに包容力がある。
…ころんだから？ かな
チラ、ところんの方を見る。
あまり見えないけど、顔は真っ赤に染っているのは確かだった。
…可愛いなぁ、なんて思いながら、少しの罪悪感が浮かぶ。
ころんは優しいから
きっと私に気を遣ってくれた。
ごめんね、抱き締めてるのが私で。
…もっと、可愛い子が良かったよね
でも、今だけは、私のころん。
この時間を邪魔される事などない。
そう思うと安心して。
ギュッ、と軽くころんの服を掴んだ。
自分でも信じられないくらい、心臓がうるさい。
顔が熱くて、汗が鬱陶しい。
手が震える、ころんの顔を直視できない。
今となって、恥ずかしさがくるとは…
そんな私を宥めるかのように、ころんは背中をトン、トン、とゆっくりなリズムで優しく叩いてくれる。
段々恥ずかしさもなくなっていって、内心やっとか、と共に、ころんがお母さんに見えた。
…ううん、母さんは、こんな事しなかった。
私の記憶の限りでは、だけど。
ころん「……A…？ 大丈夫かな、」
ボソッ、と、弱々しく呟くころん。
…心配してくれてるのか
ありがとう、ころん。
私は大丈夫だよ。
更に抱きしめる力を強める。
それを返してくれるかのように、ころんの力も強まっていく。
それが、嬉しくてしょうがなかった。
受け入れてもらっているみたいで。
溢れ出しそうになる涙を、今度こそ必死に堪える。
今日、何度泣いたのか分からない。
きっと、明日は信じられないほど腫れているんだろう
…今は、そんなのどうでもいいや。
この幸せだけに、今は浸っていよう。
ころんには、本当感謝するべきだ。
好きでもなんでもない女の要望を聞いてくれて、そんな女を心配してくれる。
こんなにも素敵な人、私は見たことがない。
ころんは、もしかしたら神様なんじゃないか、と馬鹿みたいなことをを疑うくらい。
やっぱり、貴方を好きになって良かった。
そう、改めて思った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 191人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「nmmn」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あじゅき(プロフ) - ゆずたくあんさん» ゆずたくあんさんコメントありがとうございます！夢主ちゃん無事なんでしょうかね…？ (2021年12月24日 10時) (
レス) @page26 id: e43a74c31a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずたくあん - やだああぁぁぁあ（）夢主ちゃん気になる…どうか無事であってくれ…！ (2021年12月23日 20時) (レス) @page26 id: 2c620bbbe8 (このIDを非表示/違反報告)
そーだだお(プロフ) - 甘酸っぱい青春から一気にヤバイ状況に…この先どうなっちゃうんでしょうか… (2021年12月23日 19時) (レス) @page26 id: b62b3a7923 (このIDを非表示/違反報告)
あじゅき(プロフ) - 空白時さん» 空白時さん！！コメントありがとうございます！すっごく嬉しいです！！更新頑張ります！ (2021年11月29日 14時) (レス) id: e43a74c31a (このIDを非表示/違反報告)
空白時 - コメント私の作品に私の作品にありがとうございました^^あじゅきさんも更新頑張ってください！ (2021年11月29日 12時) (レス) @page19 id: f150051e85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
