出陣 ページ22
sideグルッペン
そうだ。俺はただ怖かった。助けに行ったところで手遅れなのではないかと、最悪の未来を予想して、勝手に震えていた
でも、、、だからって今行かなければ、きっと
本当はずっと死にたかった。誰かに殺して欲しくて戦争をしていた。
でも、いざ大先生に死を宣告された時、怖くなった。もっと生きたいと思った。
それは詰まり、そういう事なんだろう
グ「兵を出せ 出陣する。
ゾム、シャオロン、ひとらん、大先生、お前らは俺について来い」
ゾ「了解。うちの兵士は連れてけると思うで？元々戦闘狂しかいんし」
シ「おれは_______」
兄「俺が行こう」
聞き覚えのある声に振り向くといつぞやのAの兄が立っていた。
まあ大方エーミールが呼んだのだろう
兄「妹は死なせない」
シ「………妹？」
大「あ、そう言えばこの中のメンツはほとんど知らんと思うけど、Aのお兄さんやで」
全ーグ･大･ゾ「ええぇぇぇ！？」
コ「……グルッペン」
控えめな声と共にコネシマが俺へと近づく。
グ「……ふっ、なんやねん、お前はこんのか？」
コ「！！？ あ、行く！行くよ！」
グ「残ったもんは全員で軍をまとめにかかれ。期限は…３時間だ」
ト「さっ！？……はぁ、 しゃーないな。やっと調子出てきたんちゃう？」
グ「かもな」
トントンはくつくつと笑うとその場をあとにする
グ「残ったもんは行くぞ！戦争だ」
「ハイル･グルッペン！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「子供たち、どうするつもり？」
「うちにはもう子供がいるのよ？無理に決まってるじゃない。
兄だけならともかく、妹は障害者じゃない」
「うちだって嫌だよ。子供ひとりにいくらかかると思ってるんだ」
扉の外で膝を抱えてうずくまる少女は静かにその話を聞いていた
『…………』
ﾊﾟﾁﾝ
補聴器の電源を切るととてとてと廊下を歩く
兄「あぁ、ちょうど良かった」
『………？』
兄「おいで」
手招きに付いていくと兄が櫛を持って待っていた
兄は優しく髪を解くと真っ黒のリボンを少女の神に結んだ
兄「…母さんのお気に入りだったんだ。大事にしろよ？」
そう言って笑う兄に少女はぎこちなく笑った
少女は家の隅で本を読んでいた。
『人体に害のある薬 物』
少女はそれを閉じるとこう考えてしまった
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しゃりこw(プロフ) - 蘭菊さん» 身近に居られるのですね！、私も両親が耳が不自由なので…！返信ありがとうございました。こちらこそ本当に嬉しいです！ (2017年6月3日 18時) (
レス) id: 6e0192e497 (このIDを非表示/違反報告)
蘭菊(プロフ) - しゃりこwさん» そう言ってもらえるなんて感激です！一応友人にそういう方がいて『そういう方々』がどういうふうな考え方をしているのか、それを知ってもらいたくて書きました。なのでしゃりこwさんのような感想は本当に嬉しいです (2017年6月3日 17時) (レス) id: fe041c55cc (このIDを非表示/違反報告)
しゃりこw(プロフ) - 初めまして、読ませていただきました。正直聲の形を元にという言葉を読んだ時差別的なものになってしまうのでは、と考えてしまいましたがそんなことは無くとても感動するお話でした。ありがとうございました (2017年6月3日 16時) (レス) id: 6e0192e497 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭菊 | 作成日時：2017年4月23日 14時
