20日目 ページ21
＿＿人気のない夜道。
街灯に照らされた道を歩く僕
何かの気配を感じとり、足が止まる。
カーブミラーで背後を伺うと、
闇の中から光点が二つ浮かび上がり＿＿
敦「！」
僕は恐怖で体が硬直しても
なお振り返ろうとした
その時、「虎だ！」「虎がいるぞ！」
と声が聞こえた
その声に緊張がとけ、慌てて逃げた
空には満月が浮かんでいた＿＿＿＿＿
敦「施設を追い出された二週間前から、
ㅤㅤ何度もあいつの影をみた……
ㅤㅤきっと、
ㅤㅤ僕を追って街まで下りてきたんだ」
太「その虎を最後に見たのは、
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤいつの話だい？」
敦「？
ㅤㅤ……鶴見の辺りであいつをみたのが
ㅤㅤ……たしか、四日前です」
国「確かに、虎の被害は二週間前から
ㅤㅤこっちに集中しているな。
ㅤㅤそれに四日前に鶴見の辺りで
ㅤㅤ虎の目撃情報がある」
太「ふーん……」
太宰さんは素っ気ない返事をすると
こちらを見てニヤっと笑った
太「敦くんとAちゃんこれから暇？」
敦 「え！？」
『･･･？』
太「君が人喰い虎に
ㅤㅤ狙われているなら好都合だ」
ㅤㅤ虎探しを、手伝ってくれ給え」
敦「嫌ですよ！！」
すると、太宰さんはメモに何かを記し
それを国木田さんに差し出す
太「国木田くんは
ㅤㅤ社に戻ってこのメモを社長に」
国「おい、三人だけで捕まえる気か？
ㅤㅤまずは情報の裏をとって＿＿＿＿」
国木田さんが僕まで
人数に入れていることに気がついた僕は
かなり困っていたが
そんな僕を横目に話は進んでいく
太「いいから」
国木田さんは太宰に差し出されたメモを
受け取り、それを見る
敦「僕は嫌ですからね！それってつまり
ㅤㅤ餌ってことじゃないですか！
ㅤㅤ誰がそんな……」
太「報酬でるよ」
敦「……え……報酬？」
太宰さんのその一言で
敦くんの目の色が変わった
【＿＿＿＿＿現在、無一文。】
敦「報酬って……イヤイヤイヤ
ㅤㅤそんなものじゃ釣られませんからね！
ㅤㅤち……ちなみに参考までに聞きますが
ㅤㅤその、報酬っていうのは……」
太宰「こんくらい」
そういうと
太宰さんが電卓を中島さんに見せる
敦「……ひょっ！！」
そこには、凄い金額が出されていた
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ドラゴン(プロフ) - メチャクチャ面白い‥‥「お母様の趣味」を真顔で言ってたらなお面白いけど…ハッ！！無理せずの更新頑張ってください！！ (2019年7月6日 11時) (
レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - あの、多分太宰さんside?だと思うのですが、心の中でも一人称私なんじゃないかなあ、と思って……でも、考え方の問題な気もするのであまり気にしないで下さい！ (2019年7月5日 23時) (レス) id: f8ef1a197b (このIDを非表示/違反報告)
レイナ丸(プロフ) - アルビノの少年っていう夢手の設定が私の性癖にめり込んだ！ほんとに面白いです！続きが気になって夜しか眠れません！更新頑張ってください！！！ (2019年7月3日 16時) (レス) id: 0d2b714c98 (このIDを非表示/違反報告)
夜見 - コメント失礼します。２１日目の太宰さんの一人称が��僕��になっているのですが、太宰さんの一人称は��私��ではないでしょうか。 (2019年7月1日 16時) (レス) id: f8ef1a197b (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ(プロフ) - え？“私“？男の子…太宰みたいな類かな！ (2019年6月30日 1時) (レス) id: 75173a0bdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロイ | 作成日時：2019年6月18日 22時
