体が、入れ替わる!? ページ16
窓から差し込む陽の光で先に目が覚めたのはとぅーしだった。
「…おぉ…俺が抱きまくら抱いて寝てる…笑」
隣で幸せそうな笑みを浮かべて眠っている、俺の顔…
その胸にはネスの推しキャラ…
何だか罪悪感。笑
「…ネス、起きて。朝だよ」
声をかけるとすぐに反応があり、うっすらと目を開けた。
「…おはよ、てゅーし…って、えっ!?俺??」
寝起きで混乱しているネス。
「ネス、落ち着いて。昨日、体入れ替えるアレ…なんて言うんだろ?…それやったでしょ。」
俺が簡単に説明すると、状況を理解したネスも起き上がった。
「…すごいな、成功ってことか…!」
ネスは立ち上がり、腕や太ももをさわる。
「…お前の体、ごっついな…笑。
…だけど、重くは感じない。筋力があるからかな…」
「ネスは手足が長いね。よく絡まらないよねぇ…笑」
「からまる!? んなわけないでしょ。笑」
朝ごはんは、とぅーし姿のネスが手際よく用意してくれた。
「んーー!うまぁー!」
ネスの顔でとぅーしが舌鼓を打っている。
「…すご、俺の顔がめちゃめちゃイイ笑顔してる…笑」
「そーなの?だってこんなん、美味しすぎて誰だって笑顔になるっしょ…!」
「…顔は俺だけど、表情はとぅーしなんだよな…笑」
「そうなん?…たしかに、お前だって、あんまり口を開かず表情筋も使わずにしゃべるところがネスだもんな、俺の顔なのに。笑」
二人は朝食を終えると簡単に後片付けをし、支度を整え家から出た。
今日はちょっと遠出して、知り合いが来ないような練習場へ行く。
そこは柔らかな床になっていて、分厚いマットなどもあって、ダンスやアクロバット、パワームーブの練習に使える場所なのだ。
…今日はさすがに体が入れ替わってる状態だから、パワームーブはやらないけれど。
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サトウ(プロフ) - アクシス好きだな〜 (1月22日 14時) (レス) id: ec7ca02e6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:tako | 作成日時:2023年6月8日 12時