【RAB】時を紡ぐ、重ねてく。〈2〉 (ページ14)

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友へ。共に…〈最終話〉ページ14

〈とぅーし Side〉

めちゃくちゃ嬉しそうなネスの顔。
それを見られただけで、俺のあの恥かしい思いが報われたと思う。

『俺、友だちはとぅーしだけでいい』
『俺とぅーしが大好きだから』

そう言ってくれて嬉しかったけど、あれはメンバーにいじられた流れで出た言葉だからね。俺が一位にしたことに対しての、バラエティー的アンサーだね。

だって、あいつが人前でデレるなんて、めったにないもん！笑

もちろん、それなりに好いてくれてるのはわかってるよ、ありがとな。

でさ、だとしてもよ？
お前、よくそんな、歯の浮くようなことが言えるよな。笑

俺なら冗談でも、あんなふうにデレたりできないよ！

…

〈ネス Side〉

とぅーし…

俺を一位に入れた、なんて皆の前で公表するのは、そうとう恥ずかしかっただろ、とぅーし。

お前が俺に対してデレたり、直接的な言葉で言うなんて、よっぽどのことがない限りしないもんな。

だけど今回はお前にとって
『よっぽどのこと』だったんだな。
どうしても、俺に伝えたかったんだな。

…お前が俺を大切に想ってくれてることくらい、わかってるよ。

お前は表立ってデレたりはしないけど、言葉の端々にさりげなく出てるんだから。

とぅーし。ありがとな。

俺だって、俺にとってお前が大切な友人だって、常に思ってるよ。

俺もあんまり表立って言いはしないけどさ!

…そういうところは、お互いに似てるな。笑

まあ、俺はずっとお前のこと好きだし尊敬してるから。

だから、これからも共に行こうな、友よ。

終