<リレー小説版>GO！勇者育成学園！〜クラス決定試験編3〜

果たして。【美谷 凪】 ページ23

対戦相手、Kチーム。暫定Eクラスの清水 茜と初めて見るNクラスだと思われる生徒3人がいる。

　N、Eの比率は同じだが、チームワークは果たして。



　対戦相手を見つけてやる気に満ち溢れている特徴が捉えにくい容姿の男子。

「俺は長崎 勇！ お互い頑張ろうな！」

　勇と名乗った男子生徒は、満面の笑みで拳を突き出した。たまたま正面にいたるいは、同クラスであるとは思えぬ反応。

「面倒臭いなぁ。俺、早く終わらせてるな姉に会いたいんだけど」

「まあまあ、そんなこと言わずに、試験はこれが最後ですよ？」

「せやで。文句言ってても始まらんで。早う始めるんが良いんとちゃう？」

　瘋と心愛がるいをなだめている間にも、時は進む。

「俺は美谷 凪。絶対負けないからな！」

「おやおや、同じEクラスだからって、手加減はしないよ。君たちは安心して待っていれば良いからね」

　どうやら残り3人は戦力外と見なされているらしい。

「……分かり、ました。また、大人しく、してます、ね？」

　気が弱そうな男子はすぐさま引っ込むが、相手チームのもう2人は中々後ろに引こうとしない。

「何でだよ、さっきから！ 俺たちも参加させろよ！」

「私も、何かあなたのお手伝い、したいな」

　チームワークの見えないKチームに、凪は敵ながら呆れざるを得なかった。



　そうこうしているうちに、審判の先生が来て、開始の合図を出した。

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