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【勇学クラブ】 ページ25

No side

「こっちからも仕掛けないと!」

つばきが両手から竜巻を凝縮した一撃を放つ。
涼がそれに向けて波動を放った。
2つの攻撃がぶつかり合う。どちらも一歩も譲らない。

「畜生!幸太、何とかして!」

「は?どうやって?」

急に助けを求められた幸太がうろたえる。
まぁ当然だろう。
ドタバタしている間に、2つの攻撃の威力は相殺され、消えた。

「次元が違うって感じ…」

勇助が冷や汗を流す。
能力無しから見れば、どんな戦いも次元を超越したものに見えるのだ。

「最初にやられるのは誰かな?」

芽羽がクスクス笑いながら腕を振り下ろした。
その動きに合わせ、先程の巨大な蔓がこちらに落ちてきた!

「うわぁああ!!!!」

揃って驚きの悲鳴を上げるが、そんな事をしている場合では無い。
どうにかしなくては。

「燃やせば勝ちでしょ!」

つばきが勇んで魔力を貯める。
だが相手がそれを黙って見過ごすはずがなく、同然阻止しようと向かって来た。

「させるか!」

大介が先程のダガーを振り回す。

「健太!でかい壁描いて!」

「了解!」

勇助の咄嗟の指示に、健太が早速作業に取り掛かる。

「フレイムブロー!!」

つばきが放つ、巨大な炎の一撃。
炎は蔓を燃やしていく。
巨大な蔓はなかなか燃えきらない。
と、幸太が持ち前の剣で蔓に斬りかかった!
2人の怒涛の攻撃に、ついに巨大な蔓は倒れた!

「っしゃ!」

喜ぶのも束の間、

「カーニバルス」

そう言うと芽羽は両手からニョキニョキと蔓を生やし…明らかに食虫植物としか見えない植物が出来上がった!
ちなみにカーニバルス…Carnivorousとは食虫性という意味である。

「絶対ヤバいだろアレ!」

「この子は虫だけじゃ無くて人も襲っちゃうよ?」

焦る幸太に、芽羽が笑いかける。
だが、こちらとしては笑ってなんていられない。

「壁完成!ガードするぞー!!」

健太が1人で喚くと、真っ白な壁が健太と勇助と、秀斗と大介の間に高くそびえ立った。

「ていうか、さっきのナイフで斬られちゃうのでは!?」

今更ながら、健太が怖気付く。
だがその不安に反し、秀斗はダガーを使おうとしない。

「もしかしてだけど、攻撃しか斬れないんじゃない?」

勇助が、立てた仮説を説明する。

「チッ、そうだよ!」

仮説は合っていたようだ。秀斗が不機嫌そうにそれを認める。
秀斗の能力はどうやら『攻撃のみ斬れるダガー』の様だ。

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設定タグ:募集企画 , 勇者育成学園 , ヒメアミ   
作品ジャンル:ギャグ, オリジナル作品
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そら*フィア(プロフ) - 更新しました。メモの文字数ギリギリなので私のとかいらないと思ったら消してください(メモ長文常習犯) (2022年8月13日 22時) (レス) @page31 id: 55103e200f (このIDを非表示/違反報告)
そら*フィア(プロフ) - お久しぶりです。更新します。 (2022年8月13日 22時) (レス) id: 55103e200f (このIDを非表示/違反報告)
そら*フィア(プロフ) - 終わりました。F,Kの皆様、本当に勝敗をどうしましょうか?私はどちらでも良いのですが……。次の方よろしくお願いします。(以下連絡:ヒメアミさん、どうか参加希望の方々への返事をよろしくお願いします) (2020年12月29日 23時) (レス) id: c283b58b59 (このIDを非表示/違反報告)
そら*フィア(プロフ) - お久しぶりです。更新します。 (2020年12月29日 23時) (レス) id: c283b58b59 (このIDを非表示/違反報告)
なー。(プロフ) - 更新終わりました! (2020年9月27日 16時) (レス) id: 13b122a5bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒメアミ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年4月29日 23時

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