仲間達、全員集結!【勇学クラブ】 ページ11
勇助side
続々と未来のクラスメイト達やライバル達が生還してくる。1年生かなりいるな。
「み、皆さ〜ん!!」
おっ!?このハァハァ混じりの声!
「「「「「学(君)(殿)(イクマナ)!!」」」」」
各自それぞれの呼び方でこちらへ懸命に走ってくる学に反応する。
学は僕達までまだ30mかそこらってところで立ち止まって座り込んだ。
「……」
黙り込む僕達。
学は十数秒ぐらい休むとまた走り出した。そしてやっと僕達の元に。
「み、皆、皆さ、ん…」
凄い息切れだ。ここまで運動神経が無いって逆に凄い。
「イクマナ、生きてて良かったよ!」
吹輝が際限なく不吉な事を言いながら学の肩に手を回す。
「久しぶりだなぁ…もう何というか…」
健太が無駄に感想を言おうとする。いらんって。
「私達6人組全員揃ったわね!」
つばきさんのお馴染みつばきスマイル(お馴染みでは無い)。確かに全員揃った!やっぱり僕達は6人で1つ!
「キミ、勇助君…ですか?」
!?あっ、先生…だよね?
「え?あ、えっと、そうですけど…」
ついしどろもどろな返事が漏れる。
僕なんかに何の用だろう。このメンバーで敢えて僕って…?
「良かった!私は音楽担当教師御厨真優です!
名簿を見ていると、能力の欄が空白で……
良ければ教えて頂けませんか?」
僕の表情と体が固まる。僕にとって地雷過ぎる質問に、顔面蒼白一歩手前だ。この超力界ではヒジョーに珍しい
「じ、実は僕能力無しなんです…!」
御厨先生の反応を探るようにしつつ、恐る恐る口に出す。この学園ではいとも簡単に目をつけられてしまう言葉を。
「は?」
御厨先生の口から、抑えきれなかったと見える声が漏れる。
「あら、ごめんなさい!そうですか!でも逆に言えばどんなものにでも馴染めるってことですしね!いい事ですよ!では、それではまたいつか」
御厨先生はそう言うと姿を消した。おー、さすが名門校の先生!
「こ、これからもこう言うのあるのかな…?」
僕はハー、とため息をつく。
「あるでしょ。心抉られ続けるでしょ。能力無しなんて一部のエリートにとっては格好のバカにするネタだし」
健太が一部の、と言う所を地味に強調して、地味に僕をバカにする。
「先生の言ってた通りよ。能力無しは成長しやすいもの」
つばきさんが微笑む。うん、元気出るわ。
そう…その頃の僕達は、まだ何も知らなかったんだ…
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そら*フィア(プロフ) - 更新しました。メモの文字数ギリギリなので私のとかいらないと思ったら消してください(メモ長文常習犯) (2022年8月13日 22時) (レス) @page31 id: 55103e200f (このIDを非表示/違反報告)
そら*フィア(プロフ) - お久しぶりです。更新します。 (2022年8月13日 22時) (レス) id: 55103e200f (このIDを非表示/違反報告)
そら*フィア(プロフ) - 終わりました。F,Kの皆様、本当に勝敗をどうしましょうか?私はどちらでも良いのですが……。次の方よろしくお願いします。(以下連絡:ヒメアミさん、どうか参加希望の方々への返事をよろしくお願いします) (2020年12月29日 23時) (レス) id: c283b58b59 (このIDを非表示/違反報告)
そら*フィア(プロフ) - お久しぶりです。更新します。 (2020年12月29日 23時) (レス) id: c283b58b59 (このIDを非表示/違反報告)
なー。(プロフ) - 更新終わりました! (2020年9月27日 16時) (レス) id: 13b122a5bb (このIDを非表示/違反報告)
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