<リレー小説版>GO！勇者育成学園！〜クラス決定試験編〜

タイム計測、か…【勇学クラブ】 ページ32

そして宣言通り、4人が抜かす1年…つまり僕の前を走る人達1人1人に、いちいち
「生きてたらまた会おうぜ！」
って言ってる。それをつばきさんが呆れて止めてる。
反応は…怒ったり無視したり色々だね。あ、さっき僕達をからかってきた男の子にも言おうとしてるよ。止めとけって。僕は見たくないから顔を逸らして学を振り返るが、いない…
あいつ大丈夫かな…？

そして

«そこまで！»

スピーカー越しにハート先生の声が聞こえる。皆大人しく止まった。勿論僕も。

«グラウンドの中央のテーブルにある名簿に、それぞれ何周走ったか記入してね。記入欄は名前の横にしっかりあるわ。しっかり一列に並んで順番に記入するのよ。じゃ、行動開始！»

それと同時に全員動き出した。早い者勝ちじゃないのに慌ててる集団は、正直滑稽だ。小学校の頃もいたなぁ…係決めとかで、早い者勝ちじゃないのに勢いよく黒板の前になだれ込む連中。

健太「勇助〜っ！」

お、皆。学も青い顔をして息を切らしてるけどギリギリ生きてる。良かった…

学「み、皆さん、何周…でしたか？」

健太「グラウンドが意外と小さかったから、14周」

正義「拙者も14周！」

吹輝「俺も14周！」

つばき「私も頑張って、14周」

勇助「凄っ…僕7周だよ」

学「…僕なんか、3周ですよ…」

皆「……」

健太「…全てが平均の勇助が7周って事は、平均は7周かな？」

勇助「色々余計だぞ〜？健太〜？」

吹輝「少なくとも、15周ぐらいが最高記録だな。俺が断言する」

吹輝がバーンと胸を叩く。
ちなみに今は記入の列に並んでる。もうすぐ順番だ。

あずさ「あっ、アンタら何周だった？」

確か天原あずさっていう女の子がこちらを振り向いて聞く。皆それぞれ答える。

あずさ「はぁ！？14周って、本当に人間！？」

健太「一応ね」

あずさ「12周…キーッ、悔しい！」

学「12周でも凄いですよ。僕なんて3sh…」

？？「ははっ、無様やなぁ、あずさ」

ん？見知らぬ少女登場。

あずさ「うっさいわね！アンタも私と同じでしょ！」

心愛「それを言うなや！…あっ、ウチは相崎心愛。よろしくな」

心愛さんかー。あっ、僕らも自己紹介して…記入の順番回ってきた！
確かに、15周以上はいないな。…ノーマルで14周ってひょっとして凄いのか…？とにかく、自分の名前の横に記録を記入する。皆も続き、列を出た。
…にしても、さっきから僕らを軽く睨んでるのはエリートクラスの一部…だよね。でしゃばんなとでも言いたいのかな？

明日は筋肉痛☆　【アスモ・アルディラ】→←喧嘩上等【勇学クラブ】

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