<リレー小説版>GO！勇者育成学園！〜入学編〜

続き【勇学クラブ】 ページ2

「えーっと…に、忍者！？君、もしや忍者！？」

健太が見た目でそう判断する。健太は余程驚いてるらしく、彼のベレー帽は浮いている。

「いやぁ、忍者だったら、こんな所うろつかず任務に命懸けてるy」

「いかにも！拙者は忍 正義と申す者で、『忍一族の末裔』にござる！」

「はああああああ！？」

「うろついてんじゃん！」

「例外があるんだよ！…多分」

「スゲー、忍者！？初めて見た！」

「大抵の人間がそうだろ」

「え？忍者？」

またまた、第三者登場。

「君の名前は？『寝癖男』って呼んで良い？」

健太のバカ発言。
確かに目の前の男子は一ヶ所だけ、凄い寝癖で前髪がはねあがっている。

「…逆に、良いとでも思ったのか？
俺は有笛 吹輝。宜しく！」

「…あっ、僕は谷田 勇助！」

「俺は勇崎 健太！」

「拙者は忍 正義！」

「…ちょっと揃えたよね？」

「気のせい気のせい」

「初めまして！
面白そうなメンバーね！私は姫原 つばきって言うの！
宜しくね！」

締めのウインクに分かりやすく心を奪われる健太。
急に現れた美少女に、皆はただただ呆気に取られる。
だがそれも数秒で、5人は前からの親友の様に話し始めた。

「ここの制服、何かこう…良くない？」

「どんな風に良いんだよ？」

「だからさ、この赤いネクタイもカッコいいし(笑)」

「ちょっと待って？今何で笑ったのこの人？」

今はまだ誰も知らない。
彼ら、そして彼らの同級生達が

この学園を巻き込み大騒動を起こす事は。

「入学セレモニーはあそこの講堂だって！」

「生徒多いねぇ…」

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