☆[フルシュ]分け与えるもの ページ44
腕輪の魔人と付き合っているなんて言ったら、
一体何割の人が信じるのだろう。
魔人である彼に恋心を持っていると言ったら、
どれだけの人が応援するのかな。
考え出したら切りが無いが、今は今で幸せだからそれで良いか。
ぐぐうっとお腹の音が鳴ると、
それが合図の様に彼が腕輪から姿を現した。
「聞こえましたよ！Aさんのお腹から不幸の声が！」
『お腹が空いた音をそんな表現する人初めて見た。』
「何にしますか？好きな物を言ってみて下さい！」
少し悩み、こう答える。
『ハンバーグでも食べに行こうよ。』
「それ位ならボクの力で！」
『そうじゃなくて、二人で食べに行くの。
私一人で食べるより二人で食べた方が、きっと幸せになれるよ。』
彼が分からないと言った表情をした後でそう返すと、今度は嬉しそうな顔ででもと続けた。
「あなたがそう言うなら、そうしましょう！
ここから一番近くにあるハンバーグ屋さんまでご案内しましょうか？」
『じゃあお願い。』
満面の笑みを浮かべた彼が、私の手を引いた。
店を出て、二人で広場を散策する。
私の隣で満足そうにお腹を擦る彼を見て、こう話し掛ける。
『今のフルシュ、幸せそう。』
「えへへ、分かりました？
何か今、いつも以上に幸せなんです。
Aさんのお顔を見ながらご飯を食べていると、
何と言うか…凄く嬉しい気持ちになるんです。
ずっと一緒にいますけど、こんなの初めてで…。」
握られている手をそっと握り返す。
私より一回り程小さいその身体が、
それぞれが着けている腕輪の距離が無くなる程に近付けられる。
「良いんでしょうか、分け与える側である筈の
ボクだけがこんなに幸せになってしまって。」
『私も幸せだよ。だってフルシュと一緒にいられるんだから。』
「でもそれだけですよね？ボク、時々不安になるんです。
ちゃんとAさんを幸せに出来ているのか…。」
『出来ない分は私がフルシュを幸せにしてあげる。
分け与えるってそう言う事でしょ？』
お互いに幸せになれる方法があるのなら苦労は無い。
だからこそ、二人で分け合うべきなんだ。
「そうかも、知れませんね。
じゃあボクがあなたを幸せにするので、
あなたはボクを幸せにして下さい！…あれ？」
『ふふ、そうさせて貰うね。』
二人で幸せになる為に、互いに尽くし合う。
私にとっても彼にとっても、幸せである為に。
〜〜〜
たまには！書きたいものを！書かせて下さい！！(超切実)
あ、リクエストの受け付けはもうすぐ締め切ります！
☆[ザラ＆アルデラ＆ナソス]Twinkle Kiss -星々の導き- ※百合＆口調崩壊注意→←☆[アミティ]Amici Mediocris -太陽の下に舞う女神- ※百合注意
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螢羅(K-Ra)(プロフ) - アメジストさん» ありがとうございます！どうぞ他の作品も楽しんで下さい！ (2020年1月28日 18時) (
レス) id: b7b3ad2127 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - 完結おめでとうございます！。寂しくなってしまいますが、これからも貴方様の小説を読みます！。アンデルの長編も楽しみにしてます！。それでは、またお愛しましょう！！。 (2020年1月28日 17時) (レス) id: 0a7b322e74 (このIDを非表示/違反報告)
螢羅(K-Ra)(プロフ) - アメジストさん» 応援ありがとうございます！これからも楽しんで書いていきます！ (2020年1月15日 19時) (レス) id: b7b3ad2127 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - メッセージを見ましたが、改めまして、リクエストばかりで申し訳ありませんでした！。そして、自身で書きたいものもたくさんあったにも関わらず、リクエストを、お応えいただき、誠にありがとうございました！。これからもこの小説はもちろん、他の小説も応援してます！ (2020年1月15日 19時) (レス) id: 0a7b322e74 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - そうでしたか！。読んでみます！。 (2020年1月15日 7時) (レス) id: 0a7b322e74 (このIDを非表示/違反報告)
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